古着がトートバッグに。廃棄物100%使用のサステナブルなプロダクト「BRiCO」がLaunchParkに登場

参加型購入コミュニティサイト「LaunchPark(ローンチパーク)」に、アップサイクルブランド「BriCO(ブリコ)」のトートバッグが2種類加わった。「“BRiCO” UPCYCLE TOTE BAG」として、10月12日から受注販売を開始している。

BRiCO

ローンチパークは2021年10月からMNインターファッション株式会社が運営するサイト。消費者と共に、必要とされる商品を必要なだけ生産し、不必要な在庫を作らないことを目的に、さまざまなプロダクトを紹介している。この中でBriCOは、ファッションと人の新しいサイクルを作るプラットフォームとして位置付けられており、サステナブルな衣料を特別なものではなく、日常の道具にすること」を目指し、アップサイクルな取り組みを行っている。特徴は廃棄される古着を回収、色ごとに選別、繊維に戻して再使用することで、染料や化学薬品を一切使用せず、水もほとんど使わない製法を実現している点。

ファクトリーでは、古着市場では販売することのできない大量の使用不能の古着を回収。訓練を受けた従業員が綿やウールの天然繊維、アクリル、その他合成繊維の衣類を手作業で分別する。さらに色別にしたあとに衣類を機械で分解、繊維に戻す。

回収された繊維は強度を高めるために、再生ポリエステルとブレンドされ、紡績工程を経て、編み物や織物に適した糸となり、サステナブルなプロダクトへと生まれ変わる。アパレル業界で衣類の大量廃棄や製造プロセスで起こる水質汚染が問題視されるなか、こうした“繊維to繊維”の意義が注目されている。

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地域の社会問題の改善も目指しており、インドにあるBRiCOのファクトリーでは、識字能力が乏しいために働くことができない近隣の集落の女性たちを300人雇用、支援している。

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今回登場したバッグは、コンパクトで日常使いしやすいトートバッグ「BRiCO 2way TOTE」(3,960円(税・送料込)と、日常の買い物からちょっとした旅行まで使えるビッグサイズの「BRiCO GROCERY TOTE」(同5,960円)。ユーズド繊維廃棄物を100%使用した厚手のキャンバス地に、古着由来のカラーリングが特徴。受注生産でロスのない工法で作られ、消費者に届けられる。

また、BRiCO公式Instagramアカウントでは12日~25日の期間、プレゼントキャンペーンも実施中。公式サイトやInstagramで、ブランドのコンセプトや商品の魅力が紹介されているので一度見てみてはいかがだろうか。

【参照サイト】“BRiCO ”オフィシャルサイト
【参照サイト】LaunchPark
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富永周也

地方紙、業界専門紙など日刊紙記者として製造業、流通、地方行政、ファッション、ライフスタイルなど幅広く取材。SDGs、ESGは氾濫ぎみの情報から、本流を探す。プライベートでは一次産業にも興味あり。