子どものころから親しんできた自転車。近年では、環境に良い移動手段としても注目されており、自宅周辺エリア以外でも、自転車を積極的に使いたいという人が増えてきました。そんな人におすすめなのがシェアサイクルサービスです。
そこで本記事では、シェアサイクルサービスの使い方やサステナブルなポイント、おすすめシェアサイクルサービスなどを紹介します。
シェアサイクルってどんなサービス?
都市部を中心に存在感を増してきたシェアサイクルサービス。首都圏以外の地方都市などでも、よく見かけるようになりました。まずは、シェアサイクルがどんなサービスなのか、基本的な使い方やサステナブルなポイントなどを見ていきましょう。
シェアサイクルの基本的な使い方
シェアサイクルとは、簡単にいえば「自転車のレンタルサービス」のこと。レンタル期間が数時間〜数日という短期間を主とするサービスを指すことが多いです。
利用方法も、アプリなどで事前に利用登録をおこない、無人の貸出ポートから自転車を借りるという方式です。車体を購入せずにリーズナブルな価格で利用でき、周辺に点在している返却ポートならいつでもどこでも返却可能になっています。24時間いつでも利用可能で、返却時間を気にする必要もありません。
※サービスによって利用方法は若干異なります。
注意点として、レンタル可能な自転車がない場合や、返却ポートに空きがない場合も。また、登録や予約、自転車のキーロックの解除、利用料金の支払いなどにスマホが必須のサービスもあるので、事前にしっかりと確認しておく必要があります。
サステナブルなポイント
自転車は移動時にCO2を排出しないため、クリーンな乗り物です。環境に配慮した旅行(サステナブルツーリズム)などでは、現地でのエコな移動方法として、シェアサイクルの採用を見かけるようになってきました。
自動車を使った移動では気がつかなかった、地域ならではの町並みやお店に人の注意が向くようになるというのも魅力のひとつです。自動車や飛行機のようなスピーディな乗り物に比べ、ローカルエリアに留まりやすい自転車だからこそといえます。また、徒歩よりも自由度が高く、小回りが効き、自転車や飛行機よりもスローに、のびのびと観光地を楽しめます。
また本記事では割愛しますが、施設やエリア限定のシェアサイクルというものも存在します。徒歩では広すぎるアウトドア施設や、市内限定で使えるシェアサイクルなどが当てはまります。こういったサービスも、自転車だからこそ可能といえます。
はじめての人にもおすすめの「シェアサイクルサービス」5つ
今回はおすすめのシェアサイクルサービスを5つ紹介します。どれも、比較的規模が大きく使いやすいサービスばかりなので、はじめて利用する人にもおすすめです。
HELLO CYCLING(ハローサイクリング)
OpenStreet(オープンストリート)株式会社が2016年からサービス提供しているシェアサイクルです。アプリから会員登録をするだけで、全国の貸出スポットから自転車をレンタルできます。利用料金は、最初の30分までが130円~、電動バイクは300円程度です(地域や車種により金額が異なります)。首都圏から関西地方、北は岩手県、南は沖縄県と、利用できるエリアも広く、シンプルで使い勝手の良いシェアサイクルサービスです。
【ウェブサイト】HELLO CYCLING
チャリチャリ(ChariChari)
画像は、チャリチャリから引用。
チャリチャリは、neuet(ニュート)株式会社が運営しているシェアサイクルサービスです。専用アプリで自転車のあるポートを探し、到着したら自転車につけられたQRコードを読み取って解錠。返却時もQRコードで自転車を施錠します。利用料金は非アシスト車が6円/1分、電動アシストが15円/1分と1分単位です。「福岡」「熊本」「名古屋」「東京」の4エリアで利用可能となっています。メルカリ子会社のソウゾウと福岡市が共同で開始したサービスがルーツになっているため、福岡市に強いシェアサイクルサービスです。
【ウェブサイト】ChariChari
ドコモ・バイクシェア
専用アプリに、NTTドコモが開発した次世代コミュニティサイクルシステムを採用しており、予約や貸出、返却から鍵の制御、GPSによる位置情報の取得などを、自転車本体に装着したデータ通信モジュールで同期しています。自転車スタンドとビーコンを設置するだけでよいため、わずかなスペースでも設置できる点が大きな特徴です。提供エリアは首都圏や関西のほか、北は宮城県仙台市、南は沖縄県まで展開しています。
利用料金はエリアによって異なりますが、参考までに東京都で165円/30分、1日パスで1,650円、月額料金が3,300円/1カ月(すべて税込)です。1日パスをコンビニで購入できたり、スマホアプリではなくICカードで運用できたりと、独自のサービスも充実しています。
【ウェブサイト】ドコモ・バイクシェア
PiPPA(ピッパ)
画像は、PiPPAから引用。
株式会社オーシャンブルースマートが運営しているシェアサイクルサービスです。専用アプリから利用登録を行い、貸出スポットからQRコードを読み取って使うオーソドックスなタイプですが、先に利用料金をチャージする点が少し異なります。提供エリアは首都圏から、南九州市、高知市などにも展開。全国に広く点在しているわけではないので、事前にエリア情報をチェックする必要があります。
料金プランは北本市、鴻巣市、阿南が165円/30分、唐津市が550円/30分、それ以外が110円/30分(すべて税込)です。
【ウェブサイト】PiPPA
Luup(ループ)
株式会社Luupが2020年にサービスを開始したシェアサイクルサービスです。自転車のほかに電動キックボードも取り扱っています。ポート数は、首都圏や関西のほかに、京都市や名古屋市など3,800カ所以上(2023年7月時点)を展開。他のサービスと同様に、アプリをDLし登録を行いますが、利用開始前に簡単な交通ルールテストに合格しなければならないなど、独自のサービスを取り入れています。料金プランは、基本料金50円に、時間料金が15円/1分(税込 ※エリアによって異なる場合あり)かかります。
【ウェブサイト】Luup
ポータルサイト「RYDE CYCLE(ライド サイクル)」
画像は、RYDE CYCLEから引用。
最後は、シェアサイクル検索ポータルサイト「RYDE CYCLE」の紹介です。北は北海道、南は沖縄県までのレンタルサイクルやシェアサイクルのポートを地域別で検索できます。スポットや駅、市町村別でもまとめられており、非常に使い勝手のよいサイトになっています。サービスではなく、住んでいる場所や旅先のシェアサイクルを探したいときに、おすすめです。
【ウェブサイト】RYDE CYCLE
気になったら利用してみよう!
おすすめのシェアサイクルサービスを紹介しました。人にも環境にも優しい自転車を気軽に利用できるシェアサイクルサービスは、これからもまだまだ広がっていくと予想されます。1度使い方を覚えてしまえば、そこまで難しくありません。気になった人は、ぜひ利用してみてください。
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斉藤雄二
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