サステナブルなネイルブランド4選!エコライターが本気で検証しセレクト

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サンダルを履く機会が多くなる夏は、足の爪をいつも以上にキレイに整えたくなりますよね。ネイルは手元や足先を華やかにしたい時や少しドレスアップしたい時にも活躍するアイテム。ネイルを購入する際には、色味や機能性、使いやすさ、ボトルのデザイン、価格など、さまざまなチェックポイントがあります。今年はそこにもう1点、サステナビリティに配慮した原料や製造方法で作られたアイテムという観点を加えてみてはいかがでしょうか?

そこで今回は、エコライターが本気で検証して選んだ、サステナブルで買いやすく、機能性も高いネイルブランドを4つ紹介します。

サステナブルなネイルとは

サステナブルなネイルを探す時に押さえておきたいポイントは以下の4点です。どれも商品情報を見れば簡単にわかる情報なので、購入する際に一度チェックしてみてください。

有害成分の有無

一般的なネイルに含まれていることが多い、長期的に使うと何らかの害を引き起こすリスクが高いとされている「トルエン」「フタル酸ジブチル」「ホルムアルデヒド」などの有害成分が含まれていない、肌への負荷が低いものを選びました。

環境への負荷

海やプールなどさまざまな場で、ネイルの石油由来の成分が溶けだすと、最終的にはマイクロプラスチックとして海にとどまり、海洋汚染につながります。そこで、自然由来の成分の比率が高いものを探しました。

動物実験をしていないこと

化粧品メーカーの中には、製品開発の際に動物実験をしている企業もあります。そこで今回は「動物実験をしていない」と明記しているブランドの製品をセレクトしました。

原料調達の配慮

分かる範囲で、児童労働などの人権侵害とのつながりがない原料を調達しているかどうかも確認しました。しかし残念ながら、原料調達まで詳しく言及したブランドは、あまり見当たりませんでした。今後、ブランド側には原料調達についての記述も期待したいです。

エコライターがおすすめする、サステナブルなネイルブランド4選

サステナブルなネイルを選ぶ時のポイントをクリアしたアイテムの中から、国内で簡単に購入できるブランドを4つご紹介します。

抜群のつけ心地、日本発のブランドOSAJI

OSAJI(オサジ)は、人の皮膚を生物学的に学び、植物との相性を考えた上でベストの処方を編み出し、さまざまな化粧品を作っている、メイド・イン・ジャパンのコスメブランドです。

OSAJIが出しているネイルカラーは、水蒸気や酸素を透過する設計になっているため、爪の呼吸がしやすいのが特徴です。塗りやすく、色がきれいだと口コミでも高い評価を得ています。値段は1,870円(税込)です。

実際、つけたあとの圧迫感が少なく、つけた直後から快適です。そのうえ持ちがよく、1週間たってもほとんど爪からはがれないので、とても気に入っています。

90%が天然由来、パリ生まれのブランドKure BAZAAR

Kure BAZZAR

画像出典:Kure BAZZAR

Kure BAZAAR(キュアバザー)は、石油成分をできるかぎり抑え、木材パルプ、小麦、綿、じゃがいも、トウモロコシなどの自然由来の成分を90%使っているブランド。パラベンなどの10の有害成分を使っていないことも明記しており、安全性も高いです。

その一方で機能性も重視し、発色、色持ち、ツヤ、速乾性に優れた製品を作り続けています。色も豊富で、ベーシックカラーだけでも60色あり、本当に気に入った色を選べる点も魅力です。値段は2,530円(税込)です。

地産地消を大切にしている、フランス発のnailmatic

nailmatic製品

nailmatic(ネイルマティック)は、地産地消のために近くのビジネスパートナーと共に生産を進めていること、動物実験をおこなっていないこと、安心・安全な素材を使っていること等を公約としています。また、石油系溶剤の代わりに綿、トウモロコシ、ジャガイモ、小麦、キャッサバからできた植物性の溶剤を最大84%まで配合しています。

製品としての魅力も高く、肌に近い色から夏らしいビビッドな色まで多彩な色が揃っています。値段は2,090円(税込)です。

キッズラインも充実、manucurist

Manucurist

画像出典:Manucurist

manucurist(マニキュリスト)も、フランス生まれのブランドです。84%植物由来成分で作られており、9つの有害成分を使っていないこと、フランスで国内生産していることなどを伝えています。また、色のバラエティにもこだわっており、赤系、パープル系など、同じ系統の色でも数種類の色があり、お気に入りを見つけられそうです。塗りやすさも、口コミで高く評価されています。値段は2,970円(税込)です。

このブランドのもうひとつの魅力は、ネイルアートを楽しみたい子ども向けに、水溶性の「Petite Manucurist(プティ・マニキュリスト)」も用意している点。毒性は一切なく、石けんとぬるま湯で簡単に落とせます。安心・安全を大切にしながら、子どものおしゃれへの好奇心も満たせる、素敵なアイデアですね。値段は1,430円(税込)~です。

意外と知らない正しいマニキュアの捨て方

みなさんは、どのようにしてマニキュアを捨てていますか?マニキュアの捨て方は大きく分けて下記の2つがあります。自治体によって異なるので、捨てる際はお住いの自治体の指示に従ってください。

・マニキュアの中身は「燃えるゴミ」、ビンは「燃えないゴミ」か「空きビン」、キャップは「プラスチックゴミ」か「燃えるゴミ」に分別して捨てる。その際、マニキュア液は布や新聞紙に吸い込ませて捨てます。ビンの中に液が残った時は、除光液を入れて上下に振って出すとキレイになります。

・マニキュアの中身を入れたまま「燃えないゴミ」として捨てる。

いかがでしたか?夏になると、特に足先はよく目に入るので、美しく保っておきたくなります。でも、いくら手元や足先を華やかにしても、地球環境に悪い影響を与えてしまうのであれば、気分がスッキリ晴れませんよね。

爪にも地球にも負荷が低いサステナブルなネイルを選べば、指先だけでなく心も軽やかに、毎日を快適に過ごせるはずです!

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曽我 美穂

曽我 美穂(そが みほ)。2008年にエコライター・エディター・翻訳者として独立。雑誌やウェブサイトで編集、撮影、執筆、翻訳などをおこなっている。主なテーマはエコな暮らしやSDGs、環境問題。私生活では2009年生まれの娘と2012年生まれの息子の二児の母でもある。現在、富山県在住。個人サイト:https://sogamiho.mystrikingly.com/