ここ最近は、毎年夏の猛暑日が続いています。熱中症対策グッズの活躍する場面も多かったのではないでしょうか。こうした暑さ対策グッズにはプラスチック製品が多く、購入時や処分の際に悩まれる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、暑さを和らげながらもごみを出さず、プラスチックフリー(脱プラ)な暑さ対策についてご紹介します。
※ただし、危険な暑さの時は冷房を適切に使い、屋内に居るのが一番ですので無理をしないようにしてください。
過ごし方の工夫

筆者が自宅で育てている、ミント
涼しい場所に行く
カフェ、スーパー、図書館など、しっかりと冷房がきいている場所に行きましょう。飲み物を注文するときは使い捨て容器を断り、マイカップ、または店内用のグラスでお願いすると、脱プラにもつながります。部屋が冷えすぎている場合もあるので、はおるものを持って行くのがおすすめです。
食べ物で体を内側から冷やす
旬の食べ物は、その季節の体を整える働きを持っています。きゅうり、トマト、なすといった夏野菜は水分を多く含み、体の内側から熱を冷ましてくれます。旬の時期に、なるべく包装されていないものを選ぶと、ごみを減らすことにもつながります。また、夏の定番である麦茶を、ペットボトルで買う代わりにやかんで煮出すのも良い方法です。煮出した麦茶は香りが豊かで、自分好みの濃さに調整できます。ガラスの容器に入れて冷やしておけば、見た目にも涼やかです。
自然素材の服を着る
綿、麻、レーヨンなどの自然素材でできた服は、通気性もよく涼しいです。ポリエステルやナイロンなどの石油由来の化学繊維が使われていないものを選べば、脱プラになります。
ミントを効果的に使う
ミントは天然の、脱プラひんやりグッズ! 清涼感をもたらし、体感温度を下げてくれます。生のミントの葉は、水に入れてミント水にしたり、氷に入れてミント氷を作るのがおすすめ。また、ハッカ油でアロマスプレーを作ったり、入浴剤がわりに垂らしたりするのも良い方法です。
外で活動する時の工夫

筆者が使っている、暑さ対策グッズ各種
扇子を使う
日本に昔からある扇子は、風を起こせるすぐれもの。今は様々な素材でできたものが出回っていますが、買うときに素材をチェックし、脱プラのものを選んでみましょう。
水筒を持ち歩く
ペットボトルを買うのではなく、水筒を持ち歩くだけで、脱プラ&ごみ削減につながります。保温・保冷効果の高い水筒を選ぶと、いつでも冷えた状態でお気に入りの飲み物を飲めますよ!
自然素材だけでできた帽子をかぶる
日除けのためにかぶる帽子を選ぶときは、麦わらや麻だけでできたものを選ぶと脱プラにつながります。ポリエステル製のものを選ぶ際は、再生素材のものを選びましょう。
手ぬぐいを活用する
綿100%の手ぬぐいも、日本に昔からある脱プラのひんやりグッズです。中に保冷剤を入れて巻くと、即席ネッククーラーになります。百円ショップなどで買った手ぬぐいを折って縫い、保冷剤用のポケットを作るのもおすすめです。
シリコンポーチを活用する
シリコンポーチに濡らしたタオルを入れて冷凍しておくと、保冷剤がわりに使えます。少し溶けてきた頃にタオルを取り出して使うのも、冷たくて気持ち良いですよ。
住まいの工夫
昔から日本にある暮らしの知恵を取り入れると、住まいそのものを涼しくすることができます。
打ち水をする
道路や庭に水をまく「打ち水」は、水が蒸発する時に周りの熱を奪う働き(気化熱)を利用した、先人の知恵です。日中の暑い時間帯ではなく、気温が下がり始める朝や夕方に行うのが効果的です。お風呂の残り湯など、一度使った水を再利用すると、水を大切に使うことにもなります。
すだれやよしずを活用する
すだれやよしずを窓の外に掛けると、部屋の中に入る強い日差しを和らげることができます。カーテンと違い、日差しを遮りながらも風を通してくれるのが良い点です。竹や葦といった自然の素材でできているため、見た目にも涼しげな雰囲気を演出してくれます。
風鈴の音色で涼む
チリンという風鈴の音を聞くと、不思議と涼しい気持ちになることがあります。これは、実際に気温が下がるわけではなく、脳が過去の経験から「風鈴の音=涼しい風が吹いている」と認識するためだと言われています。耳から涼やかさを感じる、趣のある暑さ対策です。
※繰り返しになりますが、危険な暑さの時は冷房を適切に使い、屋内にいるのが一番です。また、適切なタイミングで水分補給をしたり、十分に睡眠をとることも重要です。
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曽我 美穂

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