できるだけごみを減らして家庭菜園を!プラスチックフリーやエコ素材のプランター6選

環境にやさしいプランター

野菜づくりをしていると思ったよりごみが出てしまう、もう少し環境のことを考えて家庭菜園をしてみたいけれど何から始めたら良いか分からない、と思ったことはありませんか。環境に優しい家庭菜園を目指す一歩として、まずは身近な栽培用のプランターから見直してみましょう。今回は、野菜栽培に使える100%プラスチックフリーのものや、エコ素材で作られたプランターやポットを紹介します。

家庭菜園から出るごみとは?

環境にやさしいプランター
家庭菜園は、環境にも家計にも優しくメリットが多くありますが、家庭菜園を通して出るごみがあるということも事実です。例えば、プランターや支柱などプラスチック製の資材が多く、経年劣化が進むことで割れてしまったりするとごみとなります。家庭菜園を通して出るごみを可能な範囲で減らし、環境への配慮を考えながら、自分にできる工夫で「環境に優しい家庭菜園」を楽しみましょう。今回は、家庭菜園用のプランターに注目し、環境に配慮したプランターや栽培ポットを紹介します。

【関連ページ】できるだけごみを出さずに家庭菜園を行うには?環境に優しい野菜づくりを目指して

100%プラスチックフリーのおすすめプランター&ポット

一般的に、プランターはプラスチック製のものが多いのが現状です。環境に配慮し、プラスチックが全く使われていないプランターやポットを3つ紹介します。

エコチップマーブルポット&ソーサー(株式会社DoLABO)

プラスチックフリープランター エコチップマーブルポット

画像出典:Do! earth&green

天然素材のみで作られた小さなエコ鉢。自然由来の竹やモミガラなどを細かくしたエコチップから作られています。ソーサー付きなので室内での使用も可能です。栽培環境によりますが、室内で約2~3年、屋外で約1~2年の目安となり、使用後は砕いて土に埋めると自然へ還ります。コンパクトに育てたいハーブやベビーリーフなどの栽培がおすすめです。

  • サステナブルポイント:竹やモミガラなど天然素材のみで作られている

エコ鉢(富士園芸資材株式会社)

エコ素材プランター

画像出典:e-hanas

100%再生紙で作られたエコ鉢。ダンボールと雑誌の再生紙を原料とし無着色のため、植物の根の呼吸を妨げることがなく、栽培環境に適した良い状態が作られます。栽培環境によりますが、屋外は約1~2年が目安になります。使用後は、燃えるごみとして処理が可能です。深さが約30cmあるサイズには、大きく育つトマトなどの栽培もできます。

  • サステナブルポイント:ダンボールと雑誌の再生紙で作られ、着色なし

ecoforms(EcoForms エコフォームズ)

プラスチックフリープランターエコフォームス

画像出典:EcoForms

米のもみ殻から作られたエコ鉢。アメリカ・カルフォルニアの植物を生産する農家の方が立ち上げたブランドです。製造プロセスにおいても、天然由来の結合剤や有機顔料の使用など、細かい部分にまで環境への配慮がされています。屋外で栽培する場合、5年以上の栽培が可能です。使用後は、砕いて土に埋めると約5~10年で土に分解されます。

  • サステナブルポイント:米もみ殻から作られ、製造過程においても環境に配慮している

エコ素材のおすすめプランター&ポット

エコな素材から作られ、プラスチックの使用量を減らしたプランターやポットを3つ紹介します。

tamakara(株式会社ネクアス)

エコ素材プランター tamakara

画像出典:tamakara

素材の半分は卵の殻で作られたフィルムプランター。折りたたむことができる紙袋タイプで、1枚21gと軽量なので持ち運びや保管収納も簡単です。プランターの側面に、お絵描きや色塗りができるので、小さな子どもと一緒に楽しく使えます。使用後は、さらにごみ袋として利用可能です。根の張りが浅い野菜や、矮性(※)の野菜(矮性トマトやミニ大根など)がおすすめです。
※矮性(わいせい)とは、標準よりも小さく育つタイプのこと

  • サステナブルポイント:卵の殻を51%配合し、プラスチックの使用量を減らしている

もみっくシリーズ(株式会社ニチリウ永瀬)

エコ素材プランター もみっく

画像出典:もみっく環境配慮型ポット&プランター

素材の半分は米のもみ殻で作られたエコなポット・プランター。農産業廃棄物として処理される米のもみ殻を混ぜ合わせることにより、プラスチック原料の使用を大幅に減らすことができました。使用後は、燃えるごみとして処理が可能です。大きめのポット7号・8号とプランターのタイプには、根の張りが浅い野菜や、矮性の野菜を植えることができます。

  • サステナブルポイント:米のもみ殻を約51%配合し、プラスチックの使用量を減らしている

パピエエコプランターオーバル(八幡化成株式会社)

エコ素材プランター パピエエコプランターオーバル

画像出典:八幡化成株式会社

古紙を融合した原料で作られたエコプランター。プランターの表面を良く見ると、紙らしい優しい質感があります。同じオーバルタイプのプランターで、間伐材などの木粉を使用したアーブルエコプランターもあります。使用後は、プラスチックごみとしての処理となります。玉ねぎやカブなど根の張りが浅い野菜の栽培がおすすめです。口が広いので、寄せ植えのように野菜の混植も楽しめます。

  • サステナブルポイント:紙の端材を使い、プラスチックの使用量を減らしている

おわりに

家庭菜園に使える100%プラスチックフリーのプランターはまだ少ないのですが、プラスチックの使用量を削減したプランターは以前に比べ増えてきました。身の回りのことすべてを環境に優しいことにすべてシフトするのはハードルが高く感じますが、野菜づくりにおいてもまずは無理なく自分にできることから少しずつ始めてみることがポイントです。サステナブルな菜園ライフが楽しめますように。

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中池 梓

現在は子育てに奮闘しながら、頑張り過ぎずエコで優しい生活を目標に田舎暮らし。最近の趣味は、小説の深読み(植物が登場する作品に限る)。参考文献などを読みあさり自己流に作品を分析してマニアックに楽しむことにはまっている。