東急ステイ、宿泊体験で資源循環に参加できる「サーキュラーストーリー」を開始

東急リゾーツ&ステイは、全国に32施設を展開するホテルブランド「東急ステイ」において、宿泊体験を通じて資源循環に参加できる新たな取り組み「サーキュラーストーリー」を展開します。人・森・未来をつなぐ体験をホテルの滞在動線に組み込み、宿泊することで自然や地域とつながるサステナブルなライフスタイルの提案を進めます。

同社はこれまでも、ホテル改修や制服リニューアルに伴うインテリア・リネン・制服のアップサイクルや、食品ロス削減を目的とした冷凍朝食の導入など、環境配慮型のホテル運営を進めてきました。今回新たに、渋谷の繊維ごみから生まれた「渋谷ペーパー」を使用したキーケースや、長野県・蓼科の森の間伐材を活用したルームキー、返却時に体験できる「間伐材ガチャ」などを導入し、滞在を通じて資源循環を体験できる仕組みを構築します。

こうした取り組みは、チェックインからチェックアウトまでの宿泊体験に沿って、資源循環を体感できる3つの体験として設計されています。東急ステイでは、この循環の考え方を象徴する「東急ステイ環境ロゴ」も新たに制作し、館内の環境施策に掲示することで、宿泊客が取り組みを理解し、無理なく参加できる仕組みづくりを進めます。

まずチェックイン時には、不要となった衣類やリネンを再利用して作られた「渋谷ペーパー」を素材にしたキーケースを提供します。これは渋谷区の中学生による発案をもとに生まれた素材で、桑沢デザイン研究所の学生がデザインを担当しました。キーケースは折り紙のように折って形を作ることができ、折り鶴などを作って楽しめるほか、滞在後も写真立てや小物ケースとして再利用できる設計となっています。旅の思い出として持ち帰ることで、渋谷発の循環の取り組みを国内外へ広げていく狙いがあります。

滞在中に使用するルームキーには、東急不動産グループの施設がある蓼科の森で生まれた間伐材を活用した「間伐材ルームキー」を採用します。蓼科では、過去の土砂災害をきっかけに森の保全と開発のあり方を見直し、「まもる・つなぐ・つかう」の循環を通じて森林の健全化を進めてきました。東急ステイでは、この間伐材をルームキーとして活用することで、宿泊客が木の手触りや木目を感じながら、森とつながる体験を提供します。

さらにチェックアウト時には、ルームキーを返却すると「間伐材ガチャ」を体験できる仕組みを導入します。返却という行動を次の楽しみへとつなげることで、資源循環のストーリーを旅の思い出として体験できるようにします。誰でも直感的に楽しめるガチャを通じて、環境への取り組みを理解から体験へと広げることを目指しています。

東急ステイの今回の取り組みは、ホテル滞在を単なる宿泊サービスにとどめず、環境や地域とつながる体験へと広げる試みといえます。サステナブルな取り組みを「体験」として宿泊客に提供する動きは、今後ホテル業界においても、環境配慮と顧客体験を両立する運営モデルとして新たな潮流となりそうです。

【プレスリリース】つかうほど、守れるホテル 東急ステイが「人×森×未来」をむすぶサーキュラーストーリーを展開
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Life Hugger 編集部

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