4月1日より、「プラスチック資源循環促進法」(プラスチック新法)が施行され、使い捨てカトラリーやアメニティといった特定プラスチック使用製品12品目の取り扱いに、ますます関心が集まっている。
不要なプラスチックを「使わないこと」や「捨てないこと」に、少しずつ変化が生まれ始めているなか、「すでに廃棄されたプラスチック」に対しても、さまざまな企業や団体が目を向け始めているのだ。
その中のひとつである福岡県の織物ブランド「株式会社小倉縞縞(こくらしましま)」が、日本各地のクリーンアップ活動で回収された「海洋漂着ペットボトル由来素材」を用いた小倉織「縞縞EARTH」を開発した。
今回発表されたのは、4月22日の「アースデイ」に合わせて、森や山、植物をイメージした『FOREST GREEN(みどりの星)』と、海や河川、水をイメージした『BLUE OCEAN(あおの星)』の2パターン。小倉織伝統の縦縞模様と、地球環境をイメージした繊細なグラデーションが一体となって表現されている。
原料となった資源糸は、ライフスタイル商社「豊島株式会社」が開発した『UpDRIFT™(アップドリフト)』だ。業種・業界の垣根を超えてクリーンアップ活動を継続している環境保護団体「Green and Blue Challenge™(グリーン アンド ブルー チャレンジ)」が集めた海洋漂着ペットボトルを使用しており、小倉縞縞も同団体に参画している。
「縞縞EARTH」は北九州市にある小倉縞縞の直営店と公式オンラインストアにて、5月中旬より取り扱い開始予定だ。先駆けて4月13日(水)〜26日(火)まで伊勢丹新宿店本館5階「縞の粋 2022」にて先行披露するとのこと。
期間中は、『FOREST GREEN(みどりの星)』と『BLUE OCEAN(あおの星)』のほか、縞縞EARTHを贅沢に使用した「Mトートバッグ」(税込19,800円)や、アップドリフト繊維でできたTシャツと縞縞EARTHを使ったポーチ、ミニクロスのセット(税込8,800円)などが出展される予定だ。
また、フォレストグリーンの生地を使ったトートバッグづくりが体験できるワークショップも開催される。こちらは事前予約が必要となっているので、詳細を確認してから申し込んでみよう。
- 場所:伊勢丹新宿店本館5階「縞の粋」会場
- 日時:4月23日(土)11時、4月24日(日)14時
※所要時間1時間程度、4月23日(土)のみ「Origami Sewing」著者である服飾デザイナー浜井氏が講師として登場予定 - 参加費:6,600円(材料費込み 参加人数:各回5名まで(中学生以上)
- 申込み:事前予約制 伊勢丹新宿店センターパーク担当 TEL 03–3225-2775
世界の海には合計で1億5,000万トンもの廃棄プラスチックが存在し、毎年800トンのプラスチックが流出していると言われている。改善していくためには事業者だけではなく、消費者一人ひとりが資源循環に対する理解を深める必要があるだろう。伊勢丹新宿店の近くにお住まいの方は、この機会にぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
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斉藤雄二
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