年月を重ね色合いが変化していくことで味わいが深まるヴィンテージ家具。長く大切に使っていくには、ふだんのお定入れと定期的なメンテナンスが必要です。木材家具のメンテナンスというと、道具やテクニックが必要で、専門業者にお願いするものだと思われがちですが、実はおうちで簡単にお手入れする方法もあります。
日々のお手入れは、ほこりを払い乾いた布や濡れた布で拭いたり、ちょっとした汚れであれば濡れた布で拭き取るだけとシンプルです。それに、数ヶ月に1度、ワックスやオイルを使ったメンテナンスを組み合わせれば、ヴィンテージ家具を長く美しく使い続けることができます。
そこで今回は、古いものを長く大切に使うために、古着を利用したウエスを使った、エコなヴィンテージ家具のメンテナンス方法をご紹介します。
家具のメンテナンスをする理由
木材家具の仕上げには、オイル仕上げとウレタン仕上げがあります。北欧家具などのヴィンテージ家具の多くはオイル仕上げです。家具用のオイルを浸透させて仕上げてあるため、塗膜を張らないためキズやシミがつきやすいのが特徴です。こうした家具の普段のお手入れは乾拭きがおすすめです。
また、乾燥による影響を受けやすく、割れや反りが起こりやすいのも特徴です。そのため保湿して艶を出し長く使うためにも、普段のお手入れの他にも、定期的なワックスやオイルを使ったメンテナンスが必要となります。
メンテナンス方法
用意するもの
- ウエス
- 蜜蝋ワックス
- レモンオイル
- 表面の汚れを拭き取る
- ウエスを使用して蜜蝋ワックスを塗っていく
- レモンオイルを塗る
- しっかり乾燥させる
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ワックスやオイルを塗るために使います。ワックスやオイルが染み込んでしまうと、掃除など別用途での使用が難しくなるため、専用のウエスを準備することをおすすめします。木の表面を傷つけない使い古したコットンのTシャツや肌着、タオルなど柔らかい生地が適しています。古くなった衣類を捨ててしまう前に、ハサミで適当に切るだけで簡単に作れるウエスは、油汚れや排水溝の掃除などにも使えるので、用意しておくと便利です。
植物天然油でできた身体に無害な蜜蝋ワックスは、木材の家具のメンテナンスに最適です。また、100%自然素材を使用しているので、人にも環境にもやさしいワックスです。表面に皮膜を作り、ツヤを出し防腐作用もあります。光沢感はあまりでないので、どちらかというとマットな仕上がり好きな方におすすめです。
より艶を出したい場合は、光沢を与え乾燥を防ぐ効果があるレモンオイルもおすすめです。ワックスよりも滑らかなテクスチャーで塗布しやすいのも特徴です。木製以外にも、ステンレス、プラスチックの艶だし、保護にも使用できます。ワックスとの併用で使用すると、塗面を保護し、仕上がりの持続性があがります。
メンテナンス手順
ワックスを塗る前に家具の表面の汚れを乾燥した布で拭き取ります。キズがある場合は、サンドペーパーで均一に削ります。削る際はキズを集中的に削るのではなく、キズ周辺にサンドペーパーを均一にかけていきます。
ウエスに少量のワックスをつけ、木目に沿って軽く塗ります。そのあと乾いた布で一気に全体にワックスを塗り広げていきます。全体にまんべんなく塗れたら、30分ほど乾かします。
別のウエスに少量のレモンオイルをつけ、木目に沿って塗っていきます。再び30分ほど乾くのを待ち、乾いた布で表面をまんべんなく拭います。
ワックスやオイルを使ったお手入れは数か月に1回で十分です。目安としては家具が乾燥し始めたらメンテナンスの時期です。
まとめ
ヴィンテージ家具に限らず、日々のお手入れしながらモノを長く使っていくことは、ゴミを出さない・捨てないという点で大切なことです。また、使い古した洋服をウエスとして最後まで使い切ることも、大量生産・大量消費を減らすために役立つ行動の一つです。
古き良き時代を感じるヴィンテージ家具だからこそ、古いものを活用したり、天然素材のワックスやオイルを使ったりして、地球環境に優しいお手入れを心がけてみてはいかがでしょうか。
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