サイズアウトした子どもの服や、すっかりくたびれてしまったタオルなど、クローゼットに眠っていませんか? 使わなくなった布製品は捨てる前に「ウエス」としてもうひと働きさせることができます。
ウエスとは、汚れを見つけたらサッと拭けて、そのままポイッとできる、エコな使い捨て雑巾。家じゅうのさまざまな場所で使え、毎日の掃除をぐっとラクにしてくれるアイテムです。
今回はウエスをテーマに、作り方や活躍するシーンなどに実践を交えて詳しく解説します!
【ウエスとは?】エコで便利な使い捨て雑巾
「ウエス」とは汚れを拭う布切れや古布のこと。いらなくなった服やタオルを使って作ることができるため、環境に優しく節約にもなります。汚れを拭いたらそのまま捨てられるので、面倒な拭き掃除もちょっとだけラクになりますよね。
また、ウエスを常にスタンバイさせておくと汚れをすぐに拭き取ることができ、洗剤もほとんどいりません。ウエスはエコロジーでエコノミー、掃除の手間も減らしてくれる便利なアイテムなんです。
ウエスの簡単な作り方
ウエスの作り方は簡単です。不要になった布製品を使いやすい大きさにカットするだけ。手のひらサイズや少し大きめの雑巾サイズなど、用途や掃除する場所に合わせて使いやすい大きさにカットしましょう。服についているボタンやチャック、タグなどは避け、使いやすい部分だけを使うのがポイント。
カットする際には糸くずが出やすいので、新聞紙の上などで作ると片付けが簡単です。また、ハサミで少し切り目を入れてから、両手で裂くと、糸くずが出にくいです。
ウエスに向いている素材
ウエスにもっとも向いているのは吸水性の高い綿100%のTシャツやタオルなどです。油を吸わせたり、テーブルや床を拭いたりと市販の雑巾と同じように使えます。
ウエスが活躍するシーン
ウエスは基本的に雑巾と同じようなシーンで活躍します。雑巾と違うのは洗ったり干したりといった手間がいらない点。そのため見かけた汚れを後回しにすることなく、サッとその場で掃除しやすく、家の中でもとくに汚れやすい場所で活躍してくれます。
洗面所
水でびしょびしょになりやすい洗面台まわりや鏡の拭き掃除、床に落ちた髪の毛などを取り除くのにウエスは活躍します。洗面ボウルの汚れもついたばかりなら、ウエスでサッとふくだけできれいになります。
汚れやすい浴室扉のレール部分を拭くのにも便利です。小さめのウエスを折りたためば、雑巾では拭きにくい、細かい部分の汚れもしっかりかき出せます。
キッチン
揚げ物や炒め物で発生するコンロまわりの油汚れはウエスでサッと落とせます。油は冷えると固まって落としにくくなるため、まだコンロにほんのり温かさが残るうちに拭くのがポイントです。
また、食べ終わったお皿に残ったソースなどの汚れは、シンクに入れる前にウエスでひと拭き。洗いやすくなるだけでなく、使う洗剤の量を減らしてくれるメリットもあります。
他にも使い終えた揚げ油や煮物の余った汁を吸わせる際にも使えます。油を排水溝に流すことはもちろん、煮物などの余った汁も排水の汚れの原因となります。そのため直接排水溝に流さず、ウエスに吸わせて捨てたいですね。
リビングやダイニング
床掃除に使うフローリングワイパーのシート代わりにウエスを使う方法もおすすめです。そのまま使えばドライシート、濡らして使えばウェットシートとして活躍します。
また、ダイニングテーブルを拭く際にウエスを使ってもOK。布巾は繰り返し洗って使ううちに雑菌が繁殖しやすいもの。ウエスならいつでも清潔な状態で使えます。
ウエスは使う場所にスタンバイさせておこう
ウエスはサッと取り出せる場所にスタンバイさせておくことがポイントです。いくら便利だとしても、しまいこんでいるといざ使いたいときに使うことができません。
おすすめはボックスやバスケットなどの収納グッズに入れておく方法です。フタがなくワンアクションでウエスを取り出せるため、汚れに気づいたらすぐに使えます。
エコで便利なウエスをさまざまなシーンで活用しよう
古着や古タオルを使ったウエスは、家じゅうのあらゆる場所の掃除に使えます。市販のお掃除シートを使う方法もありますが、ウエスならいらなくなった布製品を最後まで使い切ることができ、環境にも優しい手段です。集めた不要な古着や古タオルを一気にジョキジョキとカットするのは意外なストレス解消にもなります! ぜひ、毎日の暮らしにウエスを使った掃除方法を取り入れてみてください。
みすみぞの いずみ
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