成長とともにすぐにサイズアウトしてしまう子どもの制服や体操服。使える状態のままタンスに眠ってしまったり、バザーが開催されず行き場を失っていたりするアイテムに、新しい命を吹き込む仕組みが始まっています。
学生服メーカーのカンコー学生服が提供するフリマサービス「KANKO UNINOWA(ゆにのわ)」は、同じ学校に通う保護者同士が制服や体操服・学用品などを安全に売買できるオンラインサービスです。2025年3月から一部の学校でのトライアル導入を経て、全国の幼稚園・小中高を対象とした本格展開がスタートしました。

UNINOWAは、スマートフォンやパソコンから簡単に出品・購入できるのが特徴で、学校ごとの登録制により、取引は同じ学校に通う家庭の間に限定されます。匿名取引にも対応し、個人情報のやり取りをせずに安心して利用できます。
大手フリマアプリでは禁止されている制服・体操服の売買も、各学校の許諾を得て展開するUNINOWAなら安心。取引手数料も2025年6月17日から2026年4月30日まで無料となるキャンペーンが実施されています。
こうした動きの背景には、アパレル業界が抱える環境負荷や、保護者の経済的負担への懸念があります。カンコー学生服が2024年に実施した意識調査では、86.8%の保護者が制服リユースに好意的であり、半数以上が「リユースに出したい」と回答しています。
UNINOWAは、バザーや譲渡会を準備・開催する手間が省ける点も評価されており、導入校の先生方からは「これからの時代に必要な取り組み」「SDGsの観点からも共感できる」という声が上がっています。
制服を無駄なく使い切ることは、持続可能な暮らしに向けた一歩になります。UNINOWAが広げるこの取り組みが、さらに多くの学校や家庭に届いていくことが期待されます。
【参照サイト】UNINOWA
【参照サイト】学校制服・体操服のリユースに関する意識
【関連ページ】学生服って自宅の洗濯機で洗えるの!?ブレザー、詰襟などの上着のお手入れ方法を紹介


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