株式会社RIN(リン)は、年間35,000本もの廃棄生花を買い取り、新しい商品価値を見出す「ロスフラワー®定期購入プロジェクト」をスタートする。買い取られた生花は、装飾や祝花、フラワーギフトなどに活用していく。
同社は、ロスフラワーを活用した空間装飾と花のある生活の提案を行う企業だ。店舗やイベント会場の装飾、花束やフラワーアレンジメントには、RINが花農家などから買い集めたロスフラワー(まだ商品価値があるのに、市場に出せずに廃棄される生花)を使用している。
ほかにも、花育(ハナイク)プログラムや、花の廃棄問題解決を目指したオンラインショップ「フラワーサイクルマルシェ」なども運営中だ。
ロスフラワー®定期購入プロジェクトでは、全国各地の花農家から、年間およそ35,000本のロスフラワーを購入予定だ。より多くの花農家や地域、それらを買い求める生活者たちを繋げるため、季節や時期に合わせたさまざまな生花を定期購入していくという。
第1弾は、3〜5月に見頃を迎える「ラナンキュラス」だ。赤、ピンク、黄色、白、オレンジといった鮮やかな花色と大きな花姿が特徴で、切り花やドライフラワーとしても楽しめる。
提供元は、福島県南相馬市の花農家「hinataba(ヒナタバ)」だ。個人販売も行っており、注文を受けてから直接摘み取って花束にしてくれるそう。
RINはこれまでも、徳島県那賀町らと共同で「花摘みツアー」を開催するなど、生産者と生活者、地域を繋げるイベントを企画してきた。シンプルだが、地道な活動が、花を通じた豊かさを守っていくことにもつながる。
ロスフラワー®定期購入プロジェクトでは、今後もより多くのロスフラワーを減らすため、同取り組みに賛同してくれる花の生産者を募集している。興味のある人は、ぜひ問い合わせてみよう。
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斉藤雄二
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