洋服の青山は、リサイクルウールを使ったサステナブルスーツ「WEAR SHiFT(ウエアシフト)スーツ」を発表した。3月12日(火)から洋服の青山の主要300店舗と公式オンラインストアで販売開始している。
WEAR SHiFTスーツとは、同社におけるサステナブルプロジェクト「WEAR SHiFTプロジェクト」から誕生したリサイクルスーツだ。
仕分けから紡績、仕上げまでを日本一のウール産地として知られる尾州で一貫して完成させた生地は、海外の有名ブランドからも高く評価されているという。
今回新しく発表したWEAR SHiFTスーツには、そんなリサイクルウールを33%使用し、価格は43,890円(税込)、カラーはネイビー、グレー(ストライプ、グレンチェック)、チャコールグレー、ブラウン(千鳥格子)の全6種類、全21サイズを用意している。
同社は、2023年10月から全国の洋服の青山の店頭にリサイクリングBOXを設置し、来店者から不要になった衣類の回収運動を実施している。
WEAR SHiFTスーツ販売を記念して、リサイクリングBOXで回収したアイテムたちが、どのような経緯をたどって新しい製品に生まれ変わるかをまとめたショート動画『旅する服篇』を、設置から、洋服の青山全店に設置しているサイネージで配信中だ。
次回の秋冬シーズンでは、いよいよリサイクリングBOXで集めた廃棄衣類を直に使用した新しい製品も企画中とのことだ。
ここ数年で、大手企業によるSDGsへの取り組みも当たり前に見かけるようになった。しかしながら、企画や実施途中というものが多く、どのようにしてかたちになるのか気になっていた人も多いだろう。
今回のWEAR SHiFTスーツは、全国の実店舗300店で当時販売開始と、規模の大きなものとなり、大手メーカーの「本気度」がうかがえるものとなったのではないだろうか。また、それに協力する一般生活者がいるということにも注目していきたい。
リサイクリングBOXは、引き続き設置を続けていく。回収に協力した人には洋服の青山で使えるクーポンも配布しているそうだ。回収箱そのものも廃棄物を100%再利用したものとなっているので、店舗を訪れる際は、ぜひこちらもチェックしてみよう。
【ウェブサイト】洋服の青山
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斉藤雄二
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