回収された海洋ごみの見える化機能を備えたアプリ「海洋ごみMAP」がリリースされた。回収した海洋ごみの写真をその場で撮影して投稿すると、MAPに時間と位置情報を付与して表示されるというシンプルなものだ。
「いつ」「どこで」「どんな」海洋ごみが回収されたのかというデータが蓄積されていくことで、より効率的な回収活動や発生抑制につながることが期待されている。
海洋ごみMAPは、回収された海洋ごみの写真データを撮影するアプリと、回収データを反映するWebブラウザマップで構成されたシンプルなものだ。
アプリ内の撮影機能を使うと、回収した海洋ごみの「状態(写真)」「位置情報(回収場所)」「時間(撮影した時間)」が自動的に記録される。回収場所は、海岸・海上・海底の3つのカテゴリーに振り分けることが可能だ。
投稿された写真データは運営元のNPO法人クリーンオーシャンアンサンブルが運営するWebブラウザマップでいつでも確認できる。
撮影時に自動取得した「状態(写真)」「位置情報(回収場所)」「時間(撮影した時間)」に加え、回収データに紐づいている海洋ごみ回収団体・回収オーナーシップ・スポンサーもそのまま確認可能となっている。
投稿されたマップを実際に見てみると、筆者のブラウザからでも簡単に閲覧できた。
海岸・海上・海底のタブが用意されており、カテゴリによってピンの位置も変わる。
マークされたピンを選択してみると、実際に回収されたごみの写真が表示される。お菓子の容器や袋に入ったままのごみなどがリアルに表示されていく。
クリーンオーシャンアンサンブルは、香川県小豆島の漁師たちや香川大学らと協働で、海上での海洋ごみ回収技術の研究や実験を行ってきた。
活動を行っていく中で、海洋ごみの回収量を上げるためには、ハード面だけでなく、場所や時間、関連する自然条件等のソフト面が重要なことに気が付き、海洋ごみMAPアプリの開発に至ったという。
海岸のごみ拾いイベントなど、一般でも海洋ごみへの関心は広まっている。各活動は回収したごみと一緒に、SNSなどで共有されることも多い。
今回の海洋ごみMAPアプリは、使い方も非常に簡単なため、こういった民間でのクリーン活動とも相性が良さそうだ。気になる人はぜひ導入を検討してみてはいかがだろうか。
【参照サイト】Clean Ocean Ensemble
斉藤雄二
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