約160年の記憶を受け継ぐ家。古民家の梁を再利用した家づくり「KATARITSUGI」プロジェクト

KATARITSUGI

2025年5月31日の「古材の日」に、小田急不動産が開く平屋のモデルハウスでは、新潟の町で家族を守り続けた古民家の梁が使用された家が公開されます。

都市部に暮らしながらも自然を感じる時間を持ちたい、建材にもストーリーがある家に住みたい。「家を建てること」は「未来を選ぶこと」でもあります。新しい家を手にいれる前、的に何を大切にして家をつくるかが問われています。

小田急不動産が立ち上げた「KATARITSUGI」プロジェクトは、家を建てる際に古民家の構造材を再活用し、住む人に古き良き日本の暮らしを語り継ぐ試みです。「語り継ぐこと」と「エシカルな選択」をキーワードに、家選びに新たな価値を提案します。

第1号物件となる今回のモデルハウスでは、新潟県阿賀町の築約160年の古民家の梁が、再び家の中心として息を吹き返しています。

KATARITSUGIは、建材として古材を利用するだけでなく、住まいがもつ「物語」を大事に、その地域で受け継がれてきた技や風景、そして人の想いを未来へつないく姿勢を大切にしているそう。例えば、KATARITSUGIプロジェクトで建てられた家には、家の来歴をまとめた「家史(いえし)」という冊子が用意されています。家史を通して、そこで暮らす人が、その家の過去やそこで暮らした人の思いを知ることができます。

KATARITSUGI

毎日の安心して心地よく暮らすための工夫として特徴的なのが、天井高4メートルを超える土間です。子どもとの工作やアウトドアギアの収納スペースなど、家族の自由な時間を受け止めるもうひとつのリビングとして設計されています。他にも、すべての部屋がLDKにつながる間取りや、自然素材の床と外壁、四季を感じる植栽など、生活の中にで自然な学びや発見が生まれるようにデザインされています。

安全や環境面でも、耐震等級2、ZEH水準の断熱性能、そして杉の木41本分の炭素貯蔵量といった基本性能も高く、安心と環境負荷の軽減を両立しています。また、木材の再利用は廃棄物削減にもつながり、資源を大切にする循環型の家づくりのモデルといえます。

誰かが暮らした家の古材を再利用するということは、ただ資源を再利用するだけでなく、その家の物語を受け継いでいくこと。それはかつて、その家で暮らした人のことを思い、地域の文化や産業にも思いを馳せることなのかもしれません。誰かの「大切だったもの」「想い」を次の人が引き継いでいく、そんなやさしい循環が生まれることを期待して、KATARITSUGIプロジェクトをぜひ一度覗いてみてくださ

【参照ページ】 KATARITSUGIプロジェクト|小田急不動産/

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Life Hugger 編集部

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