ファッション業界では、大量生産・消費・廃棄のサイクルが早まっていることが問題視されている。安価な衣類をすぐに買い替えて廃棄するライフスタイルは、資源の過度な消費を促すことにもつながっている。
イオンでは、人と環境に配慮したサステナブルな社会を実現するために、オーガニックコットンや再生素材などを使ったファッションアイテムの販売や、地球環境に配慮したプロジェクトなど、さまざまな取り組みを始めている。
そのひとつが2003年から始めた衣料品の回収だ。2021年6月2日(水)には、新潟・長野・石川に新たな22店舗に回収ボックスを設置し、合計58店舗で衣料品の回収を行う。 回収した衣料品は、工場でリユースするものとリサイクルするものに分けられ、リユースするものは、海外へ輸出され再利用される他、裁断して工場用雑巾として活用される。一方、リサイクルするものは素材ごとに分けられ、マテリアルリサイクル(繊維の再利用)やケミカルリサイクル(繊維の再生)といった方法で、新たな素材へと生まれ変わる。
また、イオンのエシカルファッションブランド「SELF+SERVICE(セルフ+サービス)」は、回収した衣料品をリサイクルして作った夏物衣類の販売を開始した。アイテムはカットソーやブラウスなど、全部で4品目で価格は本体価格3,168円(税込)~。全国のイオン380店舗はもちろん、Webでも購入可能だ。
回収した服から新しい服をつくることで繊維の廃棄物を減らし、資源の有効活用ができる。また、廃棄までのスパンをできる限り長くすることが資源の消費を抑え、ひいては地球環境の保護につながっていく。この夏のファッションに、取り入れてみてはいかがだろうか。
【ウェブページ】イオンのサステナブルファッション
河端 麻紀
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