街での移動や自然の中でオフロード走行を楽しむなど、空気を肌で感じながら走るバイクは、アウトドア好きにはたまらない移動手段なのではないだろうか。
スポーツやアウトドアウェアを手がけるゴールドウインは、スウェーデンの「CAKE 0 emission AB社」プロデュースの、CO2を排出しないゼロエミッションな電動バイク「CAKE(ケイク)」の日本での販売をスタートする。
ゴールドウインとCAKEは、昨年10月に独占パートナー契約を締結。2023年春から、オンラインのみで販売を行う予定だ。同社は3年間で日本全国に5000台の販売をめざしているそう。
CAKEの発表会では、ゴールドウインの渡辺貴生社長と、CAKE 0 emission AB社の創業者兼CEOのステファン・イッタボーン(Stefan Ytterborn)氏が登壇。今回の業務提携について渡辺社長は「ステファン氏は我々と同じく、スキーやスノボードをを中心に長らくアウトドアスポーツ事業に取り組んできた。自然に対する姿勢や洗練されたデザインセンスに共感しました」とコメント。
今後の展開として、ゴールドウインが環境省と締結している「国立公園オフィシャルパートナーシップ」の一環として日本全国の国立公園でCAKEの利用体験などを提案する予定だ。
環境先進国のスウェーデン発のCAKEは、「エキサイティングなモビリティー体験」と「環境への責任」の両立をめざし、電動バイクでもパワフルに走行できるバイクを提供している。社長のステファン氏は「アジア進出において、ゴールドウインのようなハイクオリティでモノづくりの造詣が深いパートナーと提携できた」と語る。
環境配慮という点では、走行時のCO2排出量の削減だけでなく、軽さとシンプルさを追求したデザインと製造プロセスで排出されるCO2の低減にも取り組んでいる。また、使用パーツについてもプラスチック素材を植物由来のものに置換するなど、環境に配慮した製品づくりを探求しつづけている。
また、CAKEは電動なので、走行音が静かなところも魅力のひとつだ。乗る側だけでなく周囲で暮らす人々も、バイク音に悩まされることなく暮らせる社会を提供する。
発表会当日の会場では、アーバンコミューターとして近距離移動に最適な、「Makka Flex(マッカ フレックス)」や、「Kalk&(カルク アンド)」といった公道でもトレイルでも走行できるパワフルなマシンまで、さまざまなモデルがお披露目された。
今回日本でリリースされるモデルのなかには、原動機付自動車免許で走行可能なモデル「Makka range(マッカ レンジ)」も販売される。環境に良いだけでなくCAKEのミニマルで洗練されたデザインは街でも一際目立つ存在になるのではないだろうか。
アウトドアスポーツを楽しみ、自然を愛する両社だからこそ実現した今回のコラボレーション。春には東京・丸の内にてプロダクトを体験できるショールームを展開する予定もあるそうなので、機会があればぜひ足を運んでみてほしい。
【参照サイト】CAKE公式の特設ページ
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