ZERO(ゼロ)株式会社は、同社が運営する食品ロス削減ボックス「fuubo(フーボ)」の機能拡張を発表した。
東京都内オフィスビルを中心に試験的に導入をしていた「災害救援販売機」としての機能を本格的に拡大し、全国展開を目指す。
fuuboは、まだ食べることができるにも関わらず、納品期限切れや期間限定パッケージといった企画商品などにより、廃棄されてしまう可能性のある食品を、従来価格よりも安く提供し、食品ロスの削減を目指した設置型ボックスだ。
2021年6月にサービスを開始し、24年3⽉までに500台以上の設置を目指している。
今回新しく全国展開を発表した「災害救援販売機」機能は、平常時にかかっている電子ロックが、停電になると自動的に解除され、手動でボックス内の商品を取り出すことができる、というものだ。
有事の際、復旧や支援物資が届くまでの期間、一時的に食品や衛生用品等をまかなえるインフラとしての活躍が期待できる。
2023年に実施した試験運用では、トイレットペーパーや簡易トイレ、救急キット、生理用品などを納品したという。いずれも、災害時に需要が増え品薄状態になりやすいアイテムだ。
今後は上記に加え、飲料水、紙おむつ、非常用バッテリーなど、より幅広いニーズを想定して納品アイテムを取り揃えていくとのこと。
Co2排出削減などのサステナブルな観点から、国内でもfuuboのような設置型ボックスサービスを扱う事業者が増えている。
一般的な自動販売機やオフィス等でよく見かける無人販売機なども、同様の機能を見かけることから、今後はさらに災害時などを想定した緊急対応可能なサービスも増えるかもしれない。
通常時にfuuboを利用するためには、事前登録が必要だ。本来は食品ロス削減を目指したボックスでもあるので、見かけたらぜひ一度利用してみてはいかがだろうか。
【参照サイト】fuubo
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斉藤雄二
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