宮崎県でマンゴー農場を経営する株式会社MAGRI(マグリ)が、シート状の洗濯洗剤「ECOLAN(エコラン)」を自社開発し、販売を開始する。同社は自社ブランド「シャトーマンゴー(果物)」の生産・販売のほか、廃棄されてしまう農作物を活用した加工食品も開発しており、食品ロス削減に努めている会社だ。
今回発表したECOLANは、防腐剤や着色料、添加物を使用せず自然由来の原料を積極的に採用した。肌トラブルも起きにくく、万が一子どもが誤飲してしまっても安心だ。柔軟成分も自然由来にこだわり、洗い上がりもふっくらと仕上がる。
シート状に加工してあるため、一般的な液体/粉末洗剤に比べCO2排出量を94%削減することに成功している。出張や旅行、キャンプのほか、避難時の防災グッズとしてもおすすめだ。プラスチックボトルを無くし大幅に軽量化してあるので、商品輸送時のCO2削減にも繋がっている。使用時は、計量時の液垂れや粉が散る心配もない。
実際に使うときは、必要なぶんをちぎって洗濯槽に入れるだけだ。ECOLAN1枚で通常の洗濯1回ぶんの量になる。
詳しい概要は以下の通り。
【ECOLAN S】
- 内容量:4g(1枚2g/2枚入)
- 洗濯容量:6kg~7kg(1枚あたり、洗濯物3〜3.5kg対応)
- 希望小売価格:150円(税別)
【ECOLAN M】
- 内容量:60g(1枚4g/15枚入)
- 洗濯容量:90kg~105kg(1枚あたり、洗濯物6kg~7kg対応)
- 希望小売価格:1,980円(税別)
ECOLANは、MAGRIが農産物を生産する上でできるだけCO2を排出しないような「環境に配慮した農業」を研究するなかで生まれたものだそうだ。農場でときどき見かけるプラスチックごみは、土には還らず半永久的に残ってしまう。そんな問題を少しでも減らそうと、入れ物にプラスチックボトルを使用しないことで、ユーザーの家庭でも気軽に「脱プラ」に取り組める生活用品となった。
今後は世界展開も目指し、環境問題に対して積極的に取り組んでいるアメリカにOEMも依頼しているという。新たな展開にこれからも注目していきたい取り組みだ。
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斉藤雄二
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