認定NPO法人カタリバは、ブックオフコーポレーション株式会社が運営している宅配買取寄付サービス「キモチと。」を導入し、さまざまな困難を抱える子どもたちやヤングケアラーなどの10代を支援する取り組み拡大を発表した。
ブックオフが運営する「キモチと。」とは、本やCD、ゲームといった不用品の宅配買取サービスと、寄付・支援活動を組み合わせたサービスだ。送った不用品の査定額が、さまざまな支援団体にそのまま寄付される。
認定NPO法人カタリバは、2001年から活動を開始し、全国6拠点とオンラインで、年間約10万人の子どもたちに、積極的な支援活動を行っている団体だ。
厚生労働省の「令和2年度ヤングケアラーの実態に関する調査研究」や、内閣府の「令和4年版子供・若者白書」によると、9人に1人が「貧困」、17人に1人が「ヤングケアラー」、18人に1人が「どこにも居場所がない」という調査結果がでている。
教育機会が平等に行き届いているとされる日本だが、生まれ育った環境や受けた教育によって生じる「きっかけ格差」は、まだまだ根強く残っている。
また、自身の日常的なケアを、「ケアを担っているという認識すら持っていない」という理由から、発見や支援につなげることすら難しい「ヤングケアラー」という子どもたちがいることも、無視できない問題だろう。
今回は、認定NPO法人カタリバが「キモチと。」で集まった寄付金を、困難を抱える子どもたちやヤングケアラーなどの10代を対象に、居場所づくりや食事の提供、対面・オンラインによる学習といった支援に充てる。
プログラムスタートにともない、2023年12月11日(月)~2024年2月10日(土)までに申し込むと、査定額がさらに10%上乗せされて寄付されるキャンペーンも実施中だ。
本やCD、ゲームといった製品は、処分手続きが面倒な地域もあるだろう。車を持たない都心部などでは本を売るのも一苦労なのではないだろうか。そんな人は、この機会にぜひ「キモチと。」を利用してみよう。
【参照サイト】キモチと。
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斉藤雄二
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