2021年は長引くコロナ禍で、おうち時間の過ごし方に注目が集まった年でもあった。なかでも自宅内の緑を増やすガーデンニングや家庭菜園に興味を持った人も少なくないだろう。「自宅で野菜づくり」と聞くと難しい印象があるかもしれないが、簡単にチャレンジできるキットも色々販売されている。今回紹介する「BIO家庭菜園キット」もそのひとつだ。
この商品を販売しているOrgaNect(オーガネクト)は、琉球大学の学生二人が立ち上げた合同会社。2021年のグッドデザイン賞を獲得した次世代リーダー育成プログラム「琉球Frogs」への参加をきっかけに知り合ったという二人が、試行錯誤の末についに完成させた。
BIO家庭菜園キットの特筆すべき点は、沖縄県の島尻郡にある有機農家・モリンガファームより買い取った土にある。通常、有機栽培は農薬や化学肥料を使用しない土壌づくりから2年経過しなければ始められないが、この土を使うことですぐに有機栽培を体験できるのだ。
それほど土づくりは重要であるにも関わらず、「収益が出ていない」「販売先がなかなか見つからない」という沖縄県の有機農家は多い。この問題を解決すべく、OrgaNectの二人は「有機農家のマネタイズポイントを増やし、消費者と有機農家を繋ぐこと」をビジョンに掲げ、土の利用を思い立った。
第一弾は、ラディッシュ、にんじん、小松菜など10種類の有機野菜の種が含まれたキットを販売し、第二弾、第三弾では、果実や樹木のような高さのある植物を育てられるキットも販売予定だ。「ベランダが森」のように成長していく過程を楽しみつつ、有機農家の課題解決にも貢献できる優れものだ。
廃ガラスを100%原料とした無機系多孔質軽資材のスーパーソルや、処分時には土に還る生分解性の不織布ポットなど、環境にも配慮したキット。今後は植物の成長過程を共有したり、栽培に関するアドバイスを有機農家から受け取れたりするコミニュティも展開予定で、家庭菜園ビギナーも楽しく続けられそうだ。
【参照サイト】OrgaNect

河端 麻紀

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