紳士服量販店「AOKI(アオキ)」やカジュアルスーツブランド「ORIHICA(オリヒカ)」を展開する株式会社AOKIでは、全国のAOKIおよびORIHICA店舗に回収ボックス「OKAERIエコBOX」を順次設置し、ウール製品の回収を行っている。
AOKIは1996年から、着用しなくなったウール製品(スーツ)を店頭で回収してリサイクル製品に再生する「AOKI ウール・エコ・サイクル®」プロジェクトを開始した。店頭で回収されたスーツや礼服は、機械で細かく裁断して綿状にほぐした繊維を使い、糸を製造して生地に再生している。その生地はシューズのアッパー素材に活用され、「ウールエコシューズ」として販売されている。
プロジェクト開始以降、AOKIは毎年平均20万着を回収するなど、年間を通じて不要なスーツの回収に力を注いでいる。今回、さらに多くの人が気軽に参加できるよう、回収衣類をリサイクルした生地を使用した衣類回収ボックス「OKAERIエコBOX」を全国のAOKI約450店舗、ORIHICA約15店舗に設置することとなった。
不要になったスーツをただ廃棄するのではなく、新たな形に生まれ変わらせることで、ファッション業界からファッションロスをなくす取り組みを推進している。AOKIが本気で取り組むこのファッションロス削減プロジェクトには、今後も注目が集まるだろう。
【参照サイト】「Re: EARTH」EARTH STYLIST by AOKI and ORIHICA
【関連ページ】着なくなった服、捨てるの待って!常設で衣服回収を行うアパレルブランドまとめ
【関連ページ】服を捨てない選択。衣類のゼロウェイスト10の方法
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