親子でSDGsアクションにチャレンジ!小さな一歩で世界を変えよう

地球

SDGsとは国連が定めた「持続可能な開発目標」のことです。2030年を達成期限とし、地球上に住むすべての人々にとって、よりよい社会へ発展することを目指しています。ニュースや新聞などで特集が組まれているのを目にしたことがある方も多いでしょう。

しかし、「国連」や「世界」というワードから、なんとなく自分とはあまり関係のない話だと思っていませんか? SDGsは私たちのひとりひとりの目標でもあるんです。今回は親子で取り組める、気軽なSDGsアクションについて解説します。

親子でSDGsアクションチャレンジしよう

地球と子ども

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略。「持続可能な開発目標」を意味し、国際社会における共通の目標として、日本も採択しています。その内容は貧困や気候変動、経済成長、さらにはジェンダーやエネルギーなど、現在世界が抱えているさまざまな問題に対するものです。

■SDGs 17の目標

  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  8. 働きがいも 経済成長も
  9. 技術革新の基盤をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任 つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

これからを担う子どもを持つ私たちにとって、彼らの未来をより豊かなものとするには、私たちが率先して行動する必要があります。同時に、未来に生きる子どもたちにも身につけてほしいことばかり。すべての目標に対して行動を起こすことは難しいですが、まずはできることから親子でチャレンジしてみませんか?次からご紹介する3ステップでSDGsアクションに取り組んでみましょう。

1.SDGsについて理解を深める

まず1つめはSDGsについて知り、理解を深めましょう。「なんとなく知っている」状態から、理解をより深めるために、次のようなアクションを起こしてみませんか。

関連する本を読んだり、動画を見たりする

近年注目を集めるSDCsは関連する書籍が多く刊行されています。中には小学生向けの本もあり、親子で読むのにぴったりです。また、専門家や著名人によって詳しく解説された動画も多く、SDGsへの入門編として最適です。本や動画などで学んだら親子で感想を言い合い、アウトプットするとさらに理解が深まります。

最近、韓国の男性グループBTS(防弾少年団)が、アメリカ・ニューヨークの国連本部で行われたイベントで、SDGsについてスピーチをしたことで話題になりました。こういった子どもが興味を持ちやすい動画を一緒にみるのもおすすめです。

新聞記事を切り抜いてまとめる

SDGsにまつわる新聞記事を切り抜き、ノートに貼り付けてまとめる方法もおすすめです。最近は新聞で特集が組まれることも多く、各社が発行している子ども向け新聞にも大きく「SDGs」の文字が踊っていることも少なくありません。ただ貼り付けるだけでなく、横に感想を添えておくとよいですね。

2.SDGsに貢献できる行動を起こす

次に実際に行動を起こしてみましょう。 暮らしの中でできる取り組みをご紹介します。このほかにも「こんなこともSDGsに貢献できるんじゃない?」など、親子で話し合ってみてくださいね。

  • 使っていない電気はこまめに消す
  • 水道の水を流しっぱなしにしない
  • ゴミは正しく分別し、リサイクルできるものはリサイクルする
  • パパとママで家事を分担する
  • 「男の子だから」、「女の子だから」といった声がけをしない
  • 地元の食材を積極的に購入する
  • フェアトレードの商品を選ぶ
  • マイボトルに飲み物を入れて出かける
  • 外食のときには食べ切れる量を注文する

見落としがちですが、SDGsには環境に関する問題だけでなく、ジェンダーや働き方についての問題も含まれています。実際にパパとママが平等に家事を担うなど、家庭内から取り組んでいけば、子どもたちも自然とそれが当たり前だと思って育ち、未来を変えられるはずです。

3.SDGsについて周りに伝える

暮らしの中で少しずつ行動を起こせるようになってきたら、周りに伝えてSDGsの輪を広げていきましょう。ひとつひとつは小さな取り組みでも、多くの人が自分ごととして捉えることで社会は変わり、目標の達成に近づけるはず。とはいえ、ママ友などに突然SDGsの話をするのはためらってしまいますよね。そこで次のようなアクションで、ちょっとずつSDGsについて広めていきませんか。

自由研究に取り組む

子どもと一緒に自由研究に取り組んでみましょう。SDGsをテーマにした書籍や新聞記事の切り抜きをまとめ、感想を書き添えたり、実際にチャレンジした取り組みについて結果をまとめたり、さまざまな方法があります。

新学期に学校へ持っていけば、取り組みについてクラスのみんなに知ってもらえます。また、学校でもSDGsを教材として授業が行われていることも多く、子どもたちが理解をさらに深める機会にもなりそうです。

SNSで発信する

SNSを使い、SDGsについて発信するのもおすすめです。何か行動を起こしたら、ハッシュタグをつけて発信したり、親子でSDGs専用のアカウントを作ったりしてみても楽しいかもしれません。肩肘張らず、気軽に取り組めることを発信することで、「こんなこともSDGsに貢献できるんだ!」と知ってもらえるきっかけになります。

親子でSDGs!小さな一歩を積み重ねよう

SDGsの目標は多岐にわたり、一気にすべての行動を起こすのは難しいものです。まずは身近な取り組みからスタートすることが大切。小さな一歩でも積み重なることで、目標の到達に近づけるはずです。目標達成期限の2030年、子どもたちが大きくなるころに、誰もが生きやすく、暮らしやすい世界を実現するためにもアクションを起こしていきたいですね。

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みすみぞの いずみ

九州在住、2男児の母でライター。産後、慣れない育児と家事を必死に両立させようとする中で、モノを減らした暮らしの快適さに気づく。もっともっと毎日の生活も思考もシンプルにさせたい30代半ば。