ごちゃごちゃになりやすい冷蔵庫をきれいに保つポイントは?

冷蔵庫から賞味期限の切れた食品が出てきたり、冷蔵庫にあるのに忘れていてダブり買いをしてしまったことはないでしょうか。もしくは、使おうと思ったときに既に使ってしまっていて、慌てて買いに走ったことがあるかもしれません。冷蔵庫はものの出入りが多く、ゆっくり整理する機会が少ないため、家の中でもごちゃごちゃしやすい場所です。今回はそんな冷蔵庫の収納方法のポイントをお伝えしていきます。

冷蔵庫内の定位置を決めよう!

冷蔵庫には入れ替わりが早い肉や魚、野菜、果物と、数週間かけて消費するバターやチーズ、調味料などが混在します。そのため庫内のものの管理が複雑になりがちです。冷蔵庫を快適に使うためには、入れるものすべての定位置を、ざっくりと決めてしまいましょう。

肉や魚、下ごしらえをした食材

肉や魚などの生もの、下ごしらえをした食材などは、チルド室(約0℃)に保存しましょう。チルド室は、冷蔵室よりも温度が低く、冷凍室よりも高い温度に設定されています。肉や魚を収納する際は、賞味期限が見えるように収納し、期限内に食べきるようにします。

肉の収納

野菜

野菜は野菜室に収納しましょう。野菜室の温度は、野菜を最適な状態で保存するため冷蔵室に比べ、少し高めに設定されているからです。ここでも事前におおまかな野菜の置き場を決めておきましょう。野菜室を収納容器で細かく区切って、容器ごと持ち上げられるようにすれば洗いやすく清潔に保てます。収納容器ではなく牛乳パックや紙袋、新聞紙などを再利用してもいいでしょう。

ニンニクやピーマンなどの小さな野菜は迷子になりやすいため、高さのないカゴなどに保管しましょう。また、人参や大根、ネギなどは地面に植わっているときと同じ、立てた状態で保存すると長持ちします。

野菜庫

常備品

牛乳や卵、バターやチーズなど必ず常備している定番の食品は、冷蔵庫に保管する最大の数と置き場所を決めてしまいます。定番の食品は、冷蔵庫の一番上の棚といった見えづらい場所を定位置にしても大丈夫です。定位置さえ守っていれば、定番の存在を忘れることはないからです。

常備品

調味料

醤油などの背の高いボトルに入った調味料は奥に、背の低いボトルは手前側に収納すると、冷蔵庫のドアを開けただけで何があるか一目でわかりやすく、取り出すのもラクになります。わさびや生姜、からしなどチューブ状の食品は、ペン立てのように縦長の透明な容器に立てて冷蔵庫のポケットを定位置にするといいでしょう。取り出すたびに倒れてごちゃごちゃになることがなく、何がどこにあるか分からなくなることも防げます。

調味料

ビン詰めのもの

ジャムのように小さなビンに入った細々した食品は、透明な四角い収納容器にまとめた上で、使用頻度に応じた置き場所を決めましょう。透明であれば見えなくて忘れてしまうことが防げますし、四角い容器ならスペースを無駄なく使えます。

ビンに入っているような消費期限が長めの食品は、油断してうっかり期限が過ぎてしまうことがあります。パッケージや付箋に消費期限を大きく書いて、常に見えるようにしておくことをおすすめします。

ビン詰め

定位置を決めると庫内の在庫の把握がしやすくなるメリットもあります。定位置にラベルをつけておけばさらに、庫内に在庫がない食品にすぐに気がつけるので買い忘れが防げます。

冷蔵庫収納のポイントは、早く使うものをゴールデンスポットに置くこと

腰から目の高さまでのゴールデンスポットを、食べかけや使いかけといった早く使い切りたい食品の専用スペースにしましょう。賞味期限が近づいている食品や、常備菜を置くのもこの場所です。2人以上の人が料理をする家庭では特に、早く使い切る食品についての認識をみんなで共有するようにすると、食材を有効に活用できます。専用の容器に「早く使う」などのラベルをつけるなど、工夫をすることが大切です。

野菜室でも半端に残った部分は、専用の容器を用意してまとめて入れておきましょう。野菜を使うときに、半端に残った野菜をチェックしてから調理を始める習慣をつければ、残った野菜を無駄にすることがなくなります。

多くの場合、冷蔵庫の棚やポケットの高さは、変えられる仕様になっています。手持ちの鍋や保存容器、いつも買うものの高さに合わせて使いやすいように高さを調整してみてください。入れるものが変わったときには必要に応じて、高さを変化させて、スペースを有効活用しましょう。

残り物 収納

7割収納で急な頂きものなどに対応できる余裕を

冷蔵庫は、7割収納を心がけるとうまくいきます。庫内で冷気が循環するための隙間を考えても、7割程度が理想的です。冷蔵庫の中が乱れるのは、予定外にいただきものをしたり、いつもなら買わないものを買うといったときではないでしょうか。ご近所や友人・知人から旬のもののお裾分けがあったり、夏には大きなスイカや冷たい飲み物が増えたりもしますね。常に7割ほどの収納を心がけて余裕があれば、ある程度のイレギュラーにも対応でき冷蔵庫の混乱が予防できます。

まとめ

今回は、ごちゃごちゃになりやすい冷蔵庫収納のポイントをご紹介しました。冷蔵庫内の管理はキッチンの中でも難易度が高く、苦手と感じる方も少なくないでしょう。ベストな冷蔵庫収納は人によって異なりますが、試行錯誤しながら、各々の快適なやり方を探してみてください。

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森野 みどり

この世界が誰にとっても居心地の良い場所であって欲しい。その方向に少しでも貢献できる存在でありたい。オーガニック、エシカル、サステナブルがテーマ。ニュージーランド在住。趣味は散歩とドライブと読書。植物と色、美しいものが好き。デザイン重視。一人の時間が必須。整理収納アドバイザー。10代後半の娘あり。