使用済み紙おむつを資源に変える!大阪・関西万博で紙おむつリサイクル実証実験を実施

高齢化社会が進む中、紙おむつの使用量が増加しており、これに伴う廃棄物の処理が大きな課題となっています。2020年度における一般廃棄物のうち、紙おむつが占める割合は5.2~5.4%でしたが、2030年度には6.6~7.1%に達すると予測されています(環境省予測)。このため、使用済み紙おむつのリサイクル推進は急務とされています。

現在、ほとんどの紙おむつは焼却処理されていますが、2020年に環境省が策定した「使用済み紙おむつの再生利用に関するガイドライン」に従い、リサイクルの取り組みが進められています。リサイクルを実現するためには、排出者(事業者や市民)の意識改革、処理者(自治体や企業)の協力、リサイクル技術を持つ企業の技術確立と販売が三者一体で進められる必要があります。

この重要な課題に取り組むため、大阪・関西万博では、会場内に紙おむつの回収ボックスを複数設置し、実証実験が行われます。会期中、会場から発生した使用済み紙おむつを回収し、リサイクル工場でパルプとプラスチックに分解。その後、遊具やシェルフ、おむつ回収ボックスなどにアップサイクルされます。

大阪・関西万博での紙おむつ回収を通じて、リサイクルの重要性を実感し、自分の行動が未来に繋がっていることを感じることができます。今回のような取り組みが広がることで、使用済みの紙おむつがゴミではなく、資源として再生利用される流れがさらに進展することに期待したいです。

回収のルール

万博会場での紙おむつ回収には以下のルールが設けられています。