株式会社サイボウは、防災グッズにもなる「フロートビズリュック」を販売開始した。抱えることで水に浮き、呼吸を確保できるライフジャケット機能や非常時までサポートする3本ベルトなどを採用し、万が一に備えることができるビジネスリュックだ。9月1日(金)の「防災の日」に先駆け、8月23日(水)から伊勢丹新宿で先行販売、8月30日(水)から、全国の直営店や各種オンラインストア、百貨店などで一般販売をスタートする。
フロートビズリュックは日常時と非常時のフェーズを隔てない「フェーズフリー」を目指したビジネスリュック。防災グッズを別で用意するのではなく、いつも使っているものが非常時にも力を発揮できるよう設計されたプロダクトで、「備えない防災」とも呼ばれる。災害に対する備えの新しい考え方として、近年少しずつ注目を集めている。
「フロート(浮く)」という名の通り、海や川に転落した際に抱えることで水に浮く機能を備えている。海上自衛隊・海上保安庁でも採用されている浮力体をクッション材として使っているため、ライフジャケットと同等の浮力を実現した。大人でも、24時間以上水面から顔を出して、呼吸を確保することができる。
表生地には回収したペットボトルを原料とする再生ポリエステルを採用した。ライフジャケット商品にも採用されるほど強度や耐久性に優れた、サステナブルな素材だ。
内装生地には、明るめのオレンジを採用。視認性に優れ、薄暗い場所でも中が見やすくなっている。ショルダーベルトのズレを防ぐ「チェストベルト」、重さを腰に分散できる「ウエストベルト」、マチ幅を調整できる「サイドベルト」の3つのベルトを備え、普段使いはもちろん、緊急時における使用者の身体の負担を軽減可能だ。
カラーはブラック、サイズは14インチPCが収納できる小が49,500円(税込)、15.6インチPCが収納できる大が55,000円(税込)となっている。
毎年、防災の日が近付くとさまざまな防災グッズを目にするようになるが、過去に用意したことを忘れてしまっているケースも多い。防災機能を備えた普段遣いのアイテムは、今後少しずつ浸透していくかもしれない。一般販売が楽しみな製品だ。
【参照サイト】SAIBOU PARK
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斉藤雄二
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