セイコーの機械式腕時計のしくみを学ぶ展覧会「テンちゃんのひげぜんまい」6月4日まで開催

テンちゃんのひげぜんまい

手入れをしながら長く大切に身につけたい腕時計は、入学式や新学期、成人式や入社日など、人生の節目に親から子へ受け継ぐ品として選ばれてきた。なかでも電気をいっさい使わず、ぜんまいを動力源とする「機械式」腕時計は、何世代にもわたり愛用できる品のひとつだ。

そんな機械式腕時計の技術を楽しみながら学べる展覧会「テンちゃんのひげぜんまい ~機械式腕時計のヒミツ~」が、東京・原宿の「Seiko Seed(以下、セイコーシード)」にて3月17日(金)から6月4日(日)の期間に開催される。セイコーシードは、140年以上にわたり時計の修繕・販売を手がけてきたセイコーウオッチ社が運営する、腕時計のさまざまな技術や魅力を発信している体験型の拠点だ。

機械式腕時計は、巻きあげられたぜんまいが、ほどけようとする力を動力源として動く仕組み。定期的な点検や修理(オーバーホール)をすることで、世代を超えて長く愛用できる。

テンちゃんのひげぜんまい

ひげぜんまいとてんぷ

今回の展覧会では、正確な時間を計るうえでもっとも重要な「てんぷ」を構成するパーツのひとつ「ひげぜんまい」をテーマにしている。ひげぜんまいにちなんでネーミングされた主人公「テンちゃん」が、機械式腕時計を分解、修理する様子をナビゲートしながら、機械式腕時計のしくみをストーリー形式で紹介する。

テンちゃんのひげぜんまい

ナビゲーターのテンちゃん

来場者はテンちゃんの飼い主として、物語が進行する。飼い主の長く止まったままの腕時計を、架空の機械式腕時計の村「セイコー村」で、動物たちが扮する時計修理の専門家が修理をしながら解説していく。実際に時計側面にある時刻を合わせる部品「りゅうず」を巻く体験コーナーや、スタンプラリーも用意されており、大人も子どもも楽しめる内容だ。

自動で時刻を合わせてくれる電波時計が増えている今、機械式腕時計のりゅうずを巻く小さな動作も、大切にしたいアナログならではのひととき。家族や友人と、機械式時計の魅力を見つけに出かけてみてはいかがだろうか。

会期:2023年3月17日(金)から 6月4日(日)11:00-20:00
※入場は19:45 まで 会期中無休11:00~17:00 入場受付は16:45 終了
会場:Seiko Seed 東京都渋谷区神宮前1-14-30 WITH HARAJUKU 1 階
主催:セイコーウオッチ株式会社
入場料:無料

【参照ページ】テンちゃんのひげぜんまい 〜機械式腕時計のヒミツ〜
【関連ページ】【2022年】日本で買えるサステナブルな腕時計ブランド7選。電池交換不要やジェンダーレスなデザインも

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秋山 綾

アパレル企業、女性誌の編集ライターを経て、紙媒体からウェブ媒体へ移行。幼少期に始めた音楽を通じて表現に興味をもち、好奇心の赴くままに不定期に芸術、文学に関する創作活動を行う。