SDGsの取り組みのひとつとして、近ごろ注目を集めている、廃棄される製品を活用して、新たな製品として生まれ変わらせるアップサイクル。汎用性が高いことから、アパレル業界から食品業界に至るまで、さまざまな業界での取り組みが行われている。
ムーミンバレーパークで開催された、日本最大級の約1,200本の傘が広がる「ムーミン谷とアンブレラ」で展示されたビニール傘を再利用した「ムーミンバレーパークコラボ フラット トートバッグ」も、そんなアップサイクルの取り組みのひとつだ。
アップサイクルブランド「PLASTICITY(プラスティシティ)」とのコラボレーションで、廃棄される予定のビニール傘が、色鮮やかで防水性抜群のトートバックに生まれ変わった。さらに、ムーミンの大人気キャラクター「リトルミイ」の絵柄がデザインされた可愛らしい内ポケットにも、リサイクルポリエステル生地を使用している。
このアップサイクルされたトートバッグは、ムーミンバレーパーク施設内にて数量限定で販売。また、PLASTICITYオンラインストアでも、数量限定で販売されている。
日本で年間消費されるビニール傘は6,000〜8,000万本だといわれている。どこでも購入できるからか、年間に多くの数のビニール傘が消費されている。
ビニール傘は、生地部分に塩化ビニールが使われており、焼却処理の際にダイオキシンが発生してしまうため、処理の際には埋め立てられることがほとんどと、地球環境に負荷を与えている。
捨てられてしまうビニール傘をアップサイクルしたトートバッグは、素材となる傘の状態により、一つひとつ素材感や色の出方が異なる1点もの。捨てずに素材として活用することで、環境負荷を減らすことにもつながっている。
【関連ページ】年間8,000万本消費!「ビニール傘使い捨て問題」に私たちができることとは?
【参照サイト】PLASTICITY(プラスティシティ)カラーモデル
【参照サイト】ムーミンバレーパークウェブサイト
むなかたりょうこ
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