NIKKO、廃棄食器をリサイクルした室内栽培用土「PERCEPTION SOIL」を販売開始

NIKKO、廃棄食器をリサイクルした室内栽培用土「PERCEPTION SOIL」販売開始

ニッコー株式会社(以下、NIKKO)は、自社製品の規格外品をリサイクルした室内栽培用土「PERCEPTION SOIL(パーセプション ソイル)」を2024年7月25日に販売開始した。商品は現在、東京・富ヶ谷の直営店と公式オンラインストアで購入可能となっている。

NIKKO、廃棄食器をリサイクルした室内栽培用土「PERCEPTION SOIL」販売開始

PERCEPTION SOILは、NIKKOが「PERCEPTION CHINA(パーセプション チャイナ)」と呼ぶ強化磁器素材の食器の規格外品を再利用したもの。もともと食器として高温焼成されているため、無臭で虫もつきにくく、衛生面でも優れている。

また、吸水性が高く保水力もあるため、観葉植物や多肉植物などの室内栽培に最適だ。インテリアにも合わせやすい柔らかな乳白色で、水に濡れると色が濃くなることから、水やりのタイミングもわかりやすい。

NIKKO、廃棄食器をリサイクルした室内栽培用土「PERCEPTION SOIL」販売開始

廃棄物削減を目指す取り組みとして、廃棄や埋め立て時に発生するCO2の削減をはじめとした環境負荷の軽減にもつながっており、同社は過去にも廃棄される食器をリサイクルした肥料「BONEARTH(ボナース)」も開発・販売している。

そのBONEARTHを使って作られた食材たちも、現在全国のレストランで採用されており、手応えを感じてきたという。

PERCEPTION SOILの価格は450ml入りで990円(税込)。室内栽培用の土ではあるものの肥料ではないため、注意が必要だ。また、前述したBONEARTHは、PERCEPTION SOILが持つ吸水性は備えていない。これらふたつを併用することで、双方の欠けた部分を補いながら観葉植物の栽培を楽しめる商品となっている。

同製品たちは、NIKKOの「同じ食卓(テーブル)の上で人も植物も同じ素材の道具を使い生活をする」というコンセプトから生まれたもの。BONEARTHと同時期に販売開始したインテリアシリーズ「Table Planter™(テーブル プランター)」との相性も非常に良い。

NIKKO、廃棄食器をリサイクルした室内栽培用土「PERCEPTION SOIL」販売開始

デスクやテーブル周りなどの小さな環境にもぴったりなミニサイズのプランターや水差しなどがラインナップされており、なかにはNIKKOの陶磁器を再利用したものもある。

何気なく使っている食器だが、そのどれもが多様な素材によって作られている。近年では陶磁器づくりに欠かせない石や粘土といった天然資源が枯渇傾向にあり、一部の原材料はすでに価格高騰が始まっているという。

大量生産・大量消費・大量廃棄というサイクルを改善していくためには、NIKKOが提案しているような循環型のビジネスモデルが必須なのかもしれない。同社の製品を気に入った人はもちろん、取り組みに共感した人は一度手に取ってみてはいかがだろうか。


【ウェブサイト】NIKKO
【関連ページ】捨てられる食器をリサイクルした肥料「BONEARTH®」販売
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斉藤雄二

「フレキシタリアン」を実践している静岡在住のWebライター。これまでモノ系、テクノロジー、サイエンス、ビジネス、ファッションといったジャンルで執筆してきました。趣味は読書とフィットネスと料理。最近は愛車のfiat500でドライブに出かけるのが楽しみです。