「いつかはマイホームを」と思いながらも、都心の新築マンション価格を見て溜息をついた経験はありませんか。一方で地方移住が話題になる中、通勤や子どもの教育環境を考えると「やっぱり都会がいい」と思う方も少なくないでしょう。そんな現実と理想の間で揺れる私たちに、新しい選択肢を提案するプロジェクトが始まりました。
一般参加者の声を設計に反映する仕組み
このプロジェクトでは、複数の架空のお客さま像をもとに設計者が住まいを提案し、一般参加者がアンケート形式で意見を寄せる仕組みを採用しています。集まった声は実際の設計に反映され、2025年8月に銀座にオープン予定のモデルルームで空間として再現される予定です。
現在「自然と共に暮らす家」のアンケートが公開中で、6月20日には「厳選したアートと暮らす理想の住まい」、7月11日には「お気に入りのファニチャーと暮らす理想の住まい」が順次公開される予定です。
リノベーション市場の背景と環境への配慮
MUJI HOUSEは2015年からマンションリノベーションに取り組み、2024年からはZEH水準(断熱等級5・一次エネルギー消費量等級6)の省エネ性能にも対応したリノベーションを展開しています。
こうした動きの背景には、新築志向から既存住宅を活用する選択肢への生活者意識の変化があります。中古マンションに新たな価値を見出すことで、環境負荷を抑えながら理想の住空間を実現できるという考え方が広がっています。
住まい選択の可能性を広げる取り組み
都市部での住まい確保が課題となる中、このプロジェクトは既存ストックを活用した新しい住まい方の提案として注目されています。参加型の仕組みを通じて、多様化する住まいへのニーズを把握し、実際の空間に反映させる取り組みは、今後の住宅業界にとっても参考になりそうです。
「新築は高すぎる、でも賃貸では理想の暮らしが実現できない」。そんなジレンマを抱える多くの人にとって、このプロジェクトは新しい可能性を示してくれるかもしれません。まずはプロジェクトサイト(https://house.muji.com/life/clmn/yappari/sumai_250530/)を覗いて、あなたの「理想の住まい」について考えてみてはいかがでしょうか。思いもよらない新しい住まいの選択肢に出会えるはずです。


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