LINEヤフー株式会社は、不要品の回収・選別・再流通のインフラを構築する株式会社ECOMMIT(エコミット)と協働し、自宅から不要品を無料で発送できるサービス「宅配PASSTO(パスト)」を実施中。これは、ECOMMITが運営する同名のサービス「PASSTO」のスキームを利用したものとなる。
開催期間は2024年10月31日(木)まで。LINEヤフーが運営する、サステナビリティ関連の情報を共有するメディア「サストモ」のLINE公式アカウントを友だち追加している、関東・関西・中部エリアのユーザーを対象とした試みだ。
本サービスの核となるPASSTOとは、不要品の回収から選別、再流通までを一貫して行う資源循環サービス。生活者にとって身近な資源循環の入口として、「捨てる」以外の選択肢を提供することで、サーキュラーエコノミーの促進を目指している。現在は全国の商業施設や郵便局等が運用中だ。
今回の宅配PASSTOは、宅配で自宅の不要品を発送する仕組みだが、「回収必須アイテム」のなかに特定ジャンルの不要品を同梱することで、併せて無料処分ができる。
回収必須アイテムと同梱アイテムは以下の通り。
- 必須アイテム:アクセサリー/小型家電/おもちゃ/ホビー用品/調理器具/食器類 など
- 同梱アイテム:衣類/ファッション雑貨/生活雑貨/アウトドア/スポーツ用品 など
※特別回収品:SHIRO 使用済みガラス容器
140サイズ以下の段ボール箱に梱包し、無料で集荷受付可能な佐川急便か、全国のスマリボックス(一部のローソンや駅に設置されているボックスで、メルカリ便や消耗品の回収などを行うサービス)にて発送する。
以下の対象地域であれば、「サストモ」LINE公式アカウントを友だち追加し、アクセスすれば利用可能だ。
- 関東:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・群馬県・栃木県・茨城県
- 中部:愛知県・静岡県・山梨県・岐阜県・福井県・石川県・富山県・新潟県・長野県
- 関西:大阪府・京都府・滋賀県・奈良県・兵庫県・三重県・和歌山県
実施期間、利用地域、回収対象アイテムともに制約があるので注意しよう。
回収した不要品類は、国内外でリユース品として再流通されるほか、リユースが難しいものに関してはリサイクルパートナーを通じて再資源化される予定とのこと。
PASSTOは、回収アイテムの豊富な出口を開拓しており、リユース&リサイクル率は98%以上、単純焼却処分に比べて約80%ものCO2排出量削減を実現するなど、確かな成果を出してきたサービスだ。回収ボックスや回収協力場所の設置に力を入れており、不要品の新しい処分方法として注目されている。
自治体、企業、個人と、幅広い層に広がりつつあるサーキュラー・エコノミー。企業や団体がコラボレーションすることで、一般の生活者も身近に感じられるようになってきている。対象範囲の人には、ぜひ一度利用してみてほしいサービスだ。
【参照サイト】PASSTO
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斉藤雄二
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