東京産の無垢材を藍染した家具や小物が一堂に!「Life is Ao. − 東京でつくる意味 −」展示会が開催!

ao.

国土の約7割を森林が占めている日本は、国中が木の産地といえる。しかし、大都市・東京で家具や小物に使う無垢材が一貫して作られているイメージを持っている人はそう多くないだろう。

そこで注目したいのが、メイドイントーキョーを掲げているデザインプロダクトブランド「Ao.(アオ)」だ。Ao.はすべての商品に東京で伐採された木材を使い、天板やテーブル、椅子、小物などを職人が手作業で制作し、販売している。

通常、間伐材をはじめ街路樹や私有地で特殊伐採された木材などの多くは、粉砕され木チップに加工されるか、伐採後すぐに廃棄されている。Ao.ではこのような理由で市場に出回りにくい良質な木材を積極的に活用している。また、1本の木から無垢材家具の材料として使える割合は全体の約40%といわれているが、Ao.では湾曲した根元や主材料の端材は丁寧につなぎ合わせ、藍染めを施して素材全体の表情を統一することで、家具に使用しにくい無垢材の有効活用に成功しているのだ。

Aoの循環

Ao.のモノづくりは、オーダーを受けてから材木の選定を行っている。在庫管理費や材料ロスの削減できるだけでなく、好みに合わせたものを制作することで、より長く愛される家具作りができるからだ。

多摩地区で伐採した木材はあきる野市で製材され、最終的には大田区にある工房にて加工・染色されている。全工程を東京エリアで完結することで、材料の移動コストの軽減し、環境に配慮したサステナブル・デザインを実現している。職人の手作業で作られた製品には存在感があり、日本古来の技法・藍染めを用いることで、土着的な雰囲気を醸し出すこともできる。

そんなAo.が、オリジナルのデザインプロダクトのほか、制作過程の素材やサンプルを展示するポップアップエキシビション「Life is Ao. − 東京でつくる意味 −」の開催を決定した。このイベントは、東京都心北東エリアにて開催される芸術祭「東京ビエンナーレ2020/2021」と連携する「Life in Art Exhibition」の Life in Art Satellite Galleryの一環。

Ao.は2021年7月15日 (木) ~7月21日 (水)の期間限定で、神田のオルタナティブスペース「手と花」に商品を展示する。プロダクトの素材や製法、また東京におけるライフスタイルでサステナブルを実践しているAo. のあり方を展示空間の中でたっぷり体験できる。また、会期中はAo. のオリジナルプレートで提供される限定メニューやオリジナルブレンドティーを楽しむこともできる。

Ao.のハーブティー

ものを大切に使い続けることで、資源の消費を減らし、環境を守ることにつながる。メイドイントーキョーにこだわり、職人の手作業で自分好みに丁寧に作られたAo.の家具や小物は、年月が経つことで色々な味が出てきて、世代を超えて使い続けられる一生ものになりそうだ。

【参照サイト】Ao.
【参照サイト】東京ビエンナーレ2020/2021
【参照サイト】Life in Art Satellite Gallery
【参照サイト】手と花

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河端 麻紀

愛知県で働く30代のフリーランスライターです。旅行関連の記事を得意としています。SDGsについては現在勉強中で、働きがいも経済成長も感じられる社会を目指しているところです。休日は映画鑑賞とジョギングを楽しんでいます。