参加者の約9割が変わった!「エコアクションキャンペーン」の成果

環境省が推進する「デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)」の一環として、2024年10月8日から10月28日まで、エコアクションキャンペーン「ONE TEAM CHALLENGE 品川港南」が開催された。

2年目となる今回は、昨年のキャンペーン(対象エリアを設定せず実施)の参加者アンケート結果を踏まえ、「脱炭素行動には参加者間の一体感が重要である」という知見を活かし、特定のビル・エリアを対象に設定した。また、前夜祭や中間報告会など、参加企業を横断する交流イベントを開催し、一体感の醸成を目指した。

本キャンペーンには品川港南エリア内の複数企業が参加し、参加者の約9割が環境意識向上を実感。218,059回のエコアクションが実践され、8,835.5kgのCO₂削減(杉の木約1,000本分に相当)を達成した。

また、参加者の多くが「知識や関心が高まった」と回答したことや、「これを機にマイボトルを使うようになった」と答えたことからも、こうした活動が地域全体での環境意識を高めるきっかけになったことが伺える。

環境に配慮した行動というと難しく感じるかもしれないが、今回のエコアクションを見ると、意外と簡単に取り入れられる行動がたくさんあることがわかるだろう。

大きなことを一人で成し遂げるより、みんなが少しずつ行動する方が、より大きな力になる。自宅や職場といった身近なところから、周りと一緒に小さなことを始めてみよう。

エコアクションの例

  • エレベーターの代わりに階段を利用した
  • マイボトル・マイカップを利用した
  • 冷房の温度を下げる代わりにクールビズ
  • 暖房の温度を上げる代わりにウォームビズ
  • リモートワークを実施した
  • 賞味期限が近い食材を購入した
  • マイバッグを利用した
  • リユース品・リサイクル品を購入した
  • 新品ではなく詰め替え品を購入した
  • 徒歩や自転車で移動した
  • 瓶・缶・ペットボトルを分別して捨てた
  • 紙をリサイクルや古紙回収に出した
  • 洗濯機のすすぎ回数を1回にした
  • 肉を含まない食事をした
  • 1日食べ残しによる廃棄物を出さなかった
  • マイはし・スプーン・フォークを利用した

キャンペーン概要

■エコアクション実施期間  2024年10月8日~2024年10月28日の21日間
■実施内容

  • 「Green Program🄬 for Employee※5」アプリを利用した参加者によるエコアクションの実践
  • エコアクション促進に向けた参加企業交流会の実施(前夜祭、中間報告会、振り返り会)

■全体参加人数:534名
■主な参加企業
 「品川シーズンテラス」入居企業を中心とした、品川港南エリアにオフィス・拠点を有する企業(全21社)

2.成果
■参加者(従業員)向けアンケート結果
 ・環境への知識、関心が高まった 約89%(昨年度のキャンペーン比 12ポイント増)
 ・環境にやさしい行動に取り組めた  約86%(昨年度のキャンペーン比 23ポイント増)
 ・このような環境への取り組みを実施しているビルに入居し続けたい 約77%
■利用者のエコアクション回数:18,059回
■利用者一人当たりのエコアクション回数:47.8回(昨年度のキャンペーン比35%増)
■CO₂削減効果:8835.5kg相当(約9トン、杉の木約1,000本が1年間に吸収するCO₂量)
■利用者一人当たりのCO₂削減効果:23.4kg(昨年度のキャンペーン比35%増)
(参加者:アプリ登録者、利用者:エコアクション実施者)
 

【参照ページ】デコ活
【参照ページ】脱炭素社会の実現に向けたエコアクションキャンペーン「ONE TEAM CHALLENGE 品川港南」を実施
【関連ページ】エコアクションって意味あるの? ~個人の取り組みが持つ力ー服部雄一郎・麻子さんに聞く暮らしのアイデア
【関連ページ】日常から始めるエコ生活、3R推進月間をきっかけに環境に優しい選択を!

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Life Hugger 編集部

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