東京駅周辺エリアで、2021年9月3日(金)~10月8日(金)に、SDGsに通じるテーマの映画作品を集めた「⼤丸有SDGs映画祭2021」が開催される。このイベントは、東京のビジネス街である大手町・丸の内・有楽町(大丸有)エリアの複数拠点を会場とし、SDGsに特化した映画が約1ヶ月にわたって上映される。期間中には映画の上映だけではなく豪華ゲストを招いたトークショーも予定されており、「ただ観る」だけで終わらない、「考え、行動する」映画祭を目的としている。
上映作品は、全部で17本(内、短編6本)。イベント初日に公開される「戦火のランナー」は、内戦が続くスーダンに生まれたグオル・マリアルが、難民からオリンピック選手になるまでの道のりを追ったドキュメンタリー映画だ。
9月10日(金)には「日雇い労働者の街」と呼ばれる大阪の釜ヶ崎で、38年間営まれてきた「こどもの里」の子どもや親の事情に迫った「さとにきたらええやん」が上映される。その他にも、リオ・デ・ジャネイロ郊外にある世界最大のゴミ処理場で働く若者たちがゴミを利用したアートを制作する過程を描いた「ヴィック・ムニーズ ごみアートの奇跡」など、いずれも人類全体に通じる課題をテーマとしつつも、わかりやすく楽しめるような世界各国の作品がラインナップされている。
また、俳優の別所哲也氏が代表を務める「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」から厳選された、6本のショートフィルムの上映も予定されている。
今回のイベントを主催する大丸有SDGs ACT5実行委員会は、大丸有を起点にさまざまな企業・団体と連携し、SDGs達成に向けた活動を推進する「大丸有SDGs ACT5」に2020年から取り組んでいる。「サステナブル・フード」 「気候変動と資源循環」「WELL-BEING」「ダイバーシティ&インクルージョン」「コミュニケーション」の5テーマをもとに社会課題の構造的な問題を明らかにしながら、社会課題解決型コミュニティの形成を目指す。
本イベントで上映される映画の鑑賞チケットは、1枚1,000円で公式サイトから購入可能。客席は各会場キャパシティの50%前後をめどに設定していて、コロナ対策も万全だ。充実の作品ラインナップで、SDGsに関心がある人だけでなく、純粋な映画ファンも満足できるだろう、大丸有SDGs映画祭。映画を通して、多くの人が世界の課題について考え、行動するきっかけになるのではないだろうか。
【参照サイト】大丸有SDGs ACT5
河端 麻紀
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