家政婦と家事代行の違い、契約の形・料金の払い先と暮らしに合う選び方

※ この記事には広告・PRが含まれています
ゴム手袋をした手でスポンジを使い白い皿を洗う様子

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。紹介するサービスは編集部が独自の基準で選定しています。

育休明けの復職が近づいた週末、実家の母から「家政婦さんに来てもらったら?」と言われました。ところが検索してみると、出てくるのは「家事代行」という言葉ばかり。同じものなのか別のものなのかが分からず、頼む前の段階で手が止まってしまいます。

家政婦と家事代行のいちばんの違いは、家事の中身よりも「誰と契約し、誰にお金を払い、困ったときに誰が動いてくれるか」にあります。この記事では、その違いを契約の形・料金の決まり方・頼める範囲から整理し、週1回・月2回といった暮らしのリズムに合わせた頼り先の選び方をまとめました。

1. 家政婦と家事代行の違いは「契約の相手」にある

「家政婦」という言葉には、住み込みで働く人、裕福な家庭が頼むもの、というイメージがついて回ります。実際には、通いで短い時間から頼める家政婦紹介所もあります。たとえば東京都内を中心に首都圏で家政婦を紹介している福住家政婦紹介所では、通いの日中勤務は最短2時間から頼めて、1日だけのスポット利用もできます。

頼める時間の長さだけを見ると、家政婦と家事代行の差はあまりありません。大きく違うのは、契約の結び方です。

1-1. 家政婦紹介所は「人を紹介する」窓口

家政婦紹介所は、家事をする人(家政婦)を依頼者に紹介する役割を担います。家政婦は紹介所のスタッフとして作業をしに来るのではなく、紹介を受けて依頼者の家で働く人です。そのため料金は、家政婦の働いた時間に対する「賃金」と、紹介所に払う「紹介手数料」に分かれます。福住家政婦紹介所の場合、紹介手数料は賃金の20%(税込)です。

仕事の中身や進め方は、依頼者と家政婦のあいだで決めていきます。自分の家のやり方を細かく伝えて、それに合わせて動いてもらいたい人には、なじみやすい形です。

1-2. 家事代行は「サービスを買う」会社との契約

家事代行では、依頼者は家事代行の会社と契約し、料金も会社にまとめて払います。来るスタッフは会社の研修を受けた人で、日程の調整やスタッフの交代、作業中に物が壊れたときの対応も、会社が窓口になります。

ただし家事代行の中にも、タスカジのように依頼者とハウスキーパーの個人契約をつなぐマッチング型があります。タスカジでは、事務局が代わりのハウスキーパーを手配することはありません。「家事代行」という名前だけで、すべてを会社が引き受けてくれるとは限らない点は覚えておくと安心です。

項目 家政婦紹介所 家事代行の会社
契約の相手 紹介された家政婦(紹介所は紹介の窓口) 家事代行の会社
料金の払い先 家政婦への賃金と、紹介所への紹介手数料 会社にまとめて払う
料金の決まり方 時間単価×時間に手数料が加わる 時間制や月額制のプラン料金に交通費が加わる
頼める範囲 家事のほか、介護や住み込み・夜間に対応する紹介所もある 掃除・料理・洗濯など、日中の家事が中心
困ったときの窓口 家政婦本人との話し合いが基本で、交代は紹介所に相談する 会社のサポート窓口

この表は一般的な傾向をまとめたもので、細かな条件は紹介所・会社ごとに異なります。

2. 選ぶ前に知っておきたい5つの判断軸

2-1. 判断軸1:困ったときに誰が動いてくれるか

初めて外の人に家事を頼むとき、いちばん不安になるのは「何かあったとき」です。物が壊れた、当日に来られなくなった、どうしても相性が合わない。こうした場面で誰が対応してくれるかは、契約の形でほぼ決まります。

保険と交代のルールが書かれている場所

家事代行の会社は、損害保険や代わりのスタッフについて公式サイトに書いていることが多くあります。

  • ミニメイド・サービス:作業中にスタッフが物を壊した場合に備えて損害保険に加入
  • きらりライフサポート:損害賠償保険に加入し、対人・対物1億円まで補償
  • ピナイ家事代行サービス:物損・破損は三井住友海上火災保険で上限5,000万円まで補償
  • CaSy:物品の破損は損害保険の範囲内で補償。キャストの急な体調不良などで実施できなかった場合は全額返金

家政婦紹介所でも、紹介した人が希望に合わないときの変更に対応しているところがあります。福住家政婦紹介所は、紹介した家政婦が希望に添えない場合の変更に対応しています。

責任の所在があいまいになりやすい場面

トラブルが起きてから「これは誰に言えばいいのか」と迷うのが、いちばん疲れるパターンです。保険の上限額や、スタッフが来られないときの扱いが公式に書かれている依頼先を選んでおくと、いざというときの話が早く進みます。マッチング型を選ぶ場合は、代わりの人を自分で探す前提で考えておくと慌てずに済みます。

2-2. 判断軸2:料金の内訳と払い先

家政婦紹介所の料金は、時間単価だけを見ると手ごろに見えることがあります。比べるときは、手数料・交通費・割増まで含めた金額で見るのが基本です。

料金表で見落としやすい項目

福住家政婦紹介所の料金表(2026年4月1日改定)では、通いの日中勤務を2時間頼むと、時間単価2,000円で基本金額4,000円、紹介手数料800円が加わって税込合計4,800円です。ここに実費の交通費がかかり、初回(または半年以上依頼がない場合)は受付手数料690円が加わります。9時以前・18時以降の時間外は1割増、前日・当日の依頼は2割増です。

家事代行の会社は、プラン料金に交通費を足す形が中心です。きらりライフサポートは2時間コースで1回7,040円(税込)に訪問費990円(税込)、CaSyのスポットは1時間3,490円(税込)に交通費880円(1回あたり)がかかります(いずれも2026年11月時点)。どちらも支払い先は会社ひとつにまとまります。

安さだけで決めると後悔しやすいところ

見落としがちなのがキャンセル料です。福住家政婦紹介所では、前日17時までのキャンセルで賃金の30%と紹介手数料、前日17時以降は賃金の50%と紹介手数料に交通費がかかります。ミニメイド・サービスは前々日18時までの連絡なら無料で、それ以降はサービス料金の全額です。子どもの発熱などで予定が変わりやすい家庭ほど、キャンセルの期限が自分の暮らしに合っているかが大切になります。料金の見方をもう少し詳しく知りたい人は、家事代行の料金ガイドも参考になります。

2-3. 判断軸3:頼みたい家事と時間帯

家政婦紹介所と家事代行の違いがはっきり出るのが、頼める範囲と時間帯です。福住家政婦紹介所には、通いの家事に加えて、住み込みの家事や、介護(通勤・夜勤・住み込み)の料金区分があります。なお介護保険には対応しておらず、全額自費での負担です。

家事代行の会社は、日中の家事が中心です。CaSyのサービス時間は8時〜20時、きらりライフサポートは原則9時〜21時で泊まりがけの依頼は受けていません。夜間の付き添いや住み込みまで必要なら、家政婦紹介所のほうが選択肢になります。

頼みたいことを書き出すときのコツ

  • 毎回やってほしいこと(水回りの掃除、洗濯物をたたむ、など)
  • ときどきでよいこと(冷蔵庫の中の片づけ、窓まわり、など)
  • 家族の世話に関わること(子どもの見守り、親の通院の付き添い、など)
  • 時間帯の希望(平日の日中か、夕方以降か、土日か)

依頼内容と依頼先がずれやすいところ

「料理も掃除も介護も、ひとりに全部」と考えると、依頼先が見つかりにくくなります。料理なら料理代行のある会社、介護や夜間なら家政婦紹介所、と分けて考えると、それぞれ無理のない形で続けやすくなります。料理を中心に頼みたい場合は、料理・作り置きを頼める家事代行の記事で詳しく紹介しています。

2-4. 判断軸4:暮らしのリズムに合う頻度と始め方

家事を外に頼むのは、完璧な家事を買うためではなく、平日の夜や週末に「何もしなくていい時間」を取り戻すためです。そう考えると、最初に決めたいのは頻度です。

始める前に決めておくと迷わないこと

  • 単発で頼みたい:CaSyのスポットは使いたい時間の3時間前まで依頼でき、福住家政婦紹介所も1日だけの利用ができます
  • 月2回くらいで回したい:きらりライフサポートは月2回からの定期契約、ピナイ家事代行サービスには月2回の定期プランがあります
  • 週1回で家を整えたい:ピナイ家事代行サービスの定期プランや、CaSyの週1回の定期が選べます

開始までにかかる日数も頼む前に知っておきたい点です。きらりライフサポートは、マッチングからサポート開始まで最低1〜2週間かかります。復職や出産の予定が決まっているなら、その日から逆算して早めに動くと余裕が持てます。

「全部きれいに」を目指して続かなくなる落とし穴

初回に家じゅうを頼むと、料金がかさんで定期にしづらくなりがちです。最初は水回りだけ、作り置きだけ、と範囲を絞り、生活が回り始めてから広げていくほうが、家計にも気持ちにも余白が残ります。

2-5. 判断軸5:同じ人に来てもらえるか、留守中も頼めるか

家の中に入ってもらう以上、担当が毎回変わるか同じ人かで安心感は大きく違います。留守中に作業してもらえるかも、共働き家庭には大事な条件です。

担当の決まり方で見ておきたいこと

  • きらりライフサポート:毎回同じサポーターが伺う専任制
  • ミニメイド・サービス:同じ人に来てもらうことができ、営業スタッフに申し出る形
  • CaSy:初回はキャストの指名ができず、一度来たことのあるキャストなら1時間あたり440円(税込)で指名できる
  • 福住家政婦紹介所:毎回同じ人の派遣は原則として可能で、スケジュールによっては希望に沿えない場合がある

鍵を預けて留守中に頼むときの条件

初回は在宅が前提になる依頼先がほとんどです。ミニメイド・サービスは初回は在宅が必要で、2回目以降は不在でも利用できます。ピナイ家事代行サービスの鍵預かりは定期プランのみで月510円(税込)、CaSyの物理キーの鍵預かりは定期のみで月額1,080円(税込・初月無料)、きらりライフサポートは月1,100円(税込)です。最初の数回は家にいて、作業の様子や相性を見てから留守中の依頼に切り替えると、無理なく任せられます。

3. あなたはどのタイプ?暮らし方別の頼り先

5つの判断軸を踏まえて、暮らし方ごとに合いやすい頼り先をまとめました。家事代行の会社をもっと幅広く比べたい人は、家事代行サービスの比較記事で料金やプランを並べて見られます。

サービス 価格(税込・2026年11月時点) 特徴 おすすめな人
ミニメイド・サービス お試しプラン2時間10,428円+交通費990円(スタッフ1名) 1983年に家事代行を事業化した老舗。お試しは平日のみ・1回 仕上がりにこだわり、定期を考えている人
きらりライフサポート 2時間コース1回7,040円+訪問費990円(定期・月2回から) 毎回同じサポーターが伺う専任制 同じ人に長く頼みたい人
ピナイ家事代行サービス 初回お試しプラン2時間5,000円(交通費込) TESDAの国家資格を持ち、約660時間の研修を受けたスタッフ 週1回以上の定期を考えている人
CaSy スポット1時間3,490円+交通費880円(掃除は2時間から) 使いたい時間の3時間前まで依頼できる まず1回、気軽に試したい人

料金は各社公式サイトの2026年11月時点の情報です。

3-1. 初めてでも仕上がりにこだわりたい人:ミニメイド・サービス

ミニメイド・サービス公式サイト

画像出典:ミニメイド・サービス(2026年10月時点)

ミニメイド・サービスは、1983年に日本で初めて家事代行を事業化した老舗です。一般社団法人全国家事代行サービス協会の「家事代行サービス認証制度」では、2017年2月16日に管理番号0001で認証されています。スタッフはクリンネスト資格と同等の教育プログラムを受けています。利用者の96%以上が1年以上サービスを続けています(同社調べ。集計時点は公表されていません)。

お試しプランは2時間10,428円(税込)で、別にスタッフ1名あたり990円(税込)の交通費がかかります。事前に営業担当と30分〜1時間ほど打ち合わせ(オンラインも可)をして、当日は営業スタッフも同行します。初めて家に人を入れる不安を、段取りの丁寧さで小さくしてくれる会社です。

一方で、お試しプランは平日のみ・1回限りです。土日しか家にいられない人や、とにかく費用を抑えて単発で頼みたい人には向きません。定期で家を整えていきたい人は、まず平日のお試しプランで仕上がりと相性を見てみてください。

3-2. 毎回同じ人に、家族のように頼りたい人:きらりライフサポート

きらりライフサポート公式サイト

画像出典:きらりライフサポート(2026年10月時点)

きらりライフサポートは、毎回同じサポーターが伺う専任制です。掃除・料理・洗濯などの家事と、育児・見守りを支えるサービスなので、家事だけでなく育児や見守りまで含めて頼みたい家庭に合います。内容や曜日で料金は変わらず、土日祝の割増もありません。

料金は月2回からの定期契約で、2時間コースなら1時間3,520円(1回7,040円、税込)、別に訪問費が1回990円(税込)かかります。4時間以上のコースでは1時間2,970円(税込)です。サービス提供エリアは東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県です。キャンセルはサポート開始の48時間前までなら無料です。

単発・短期の契約は受けていないため、1回だけ試したい人には向きません。マッチングから開始まで最低1〜2週間かかるので、来週からすぐ頼みたい人にも合いにくいサービスです。暮らしの中に長く付き合える「頼れる人」を迎えたい人に向いています。

3-3. 週1回の定期で家を整えたい人:ピナイ家事代行サービス

ピナイ家事代行サービス公式サイト

画像出典:ピナイ家事代行サービス(2026年10月時点)

ピナイ家事代行サービスは、国の「国家戦略特別区域家事支援外国人受入事業」を活用したサービスです。スタッフは家事サービスの実務経験が1年以上あり、フィリピン政府機関TESDA(技術教育技能開発庁)が認定する家事支援分野の国家資格を持っています。研修は来日前に約500時間、来日後に約160時間の合計約660時間です。定期プランは「家事代行サービス認証」を取得しています。

定期プランは1回3時間からで、週1回なら1時間4,290円(月額60,071円から)、月2回なら1時間4,620円(月額29,920円)です(いずれも税込、月額は交通費込)。定期のキャンセル・時間変更は前々日の17時(日曜・年末年始を除く)までに連絡すれば、別日に振り替えられます。初回お試しプランは2時間5,000円(税込・交通費込)で、原則としてコンシェルジュと担当スタッフの2名で訪問します。

お試しプランは定期プランを検討している人が対象で、サービス中は在宅が必要です。日曜と年末年始はサービスがないため、日曜にしか頼めない人には向きません。週1回のリズムで家を整えたい人は、定期の担当予定のスタッフに会える初回お試しプランから始めるのが近道です。

3-4. まず1回、スマホで気軽に試したい人:CaSy

CaSy公式サイト

画像出典:CaSy(2026年10月時点)

CaSyは2014年創業で、創業時に業界に先駆けてITマッチングを取り入れた家事代行です。スポットのお掃除代行は1時間3,490円(税込)に交通費880円(1回あたり)で、1回2時間から30分単位で頼めます。使いたい時間の3時間前まで依頼でき、サービス時間は8時〜20時、土日祝も利用できます。お料理代行もあり、1回3時間からです。

続けたくなったら定期に切り替えられ、週1回の定期なら1時間2,790円(税込)です。キャンセルは前々日18時までなら無料で、以降は利用金額の全額がかかります。

初回はキャストを指名できないため、最初から決まった人に来てほしい人には向きません。サービス前にカードで支払う仕組みなので、当日の時間延長もできません。「家事を人に頼む」こと自体が初めてで、まずは1回の体験から始めたい人に合うサービスです。

3-5. 介護や住み込み・夜間まで頼みたい人:家政婦紹介所

親の介護や夜間の付き添い、住み込みでの家事まで必要なら、家政婦紹介所が選択肢になります。福住家政婦紹介所のように、通いの家事のほかに住み込みや介護(通勤・夜勤・住み込み)の料金区分を設けている紹介所があります。事前面接ができ、福住家政婦紹介所では面接時の交通費は依頼者の負担です。

介護保険には対応しておらず全額自費になる点と、料金が賃金・紹介手数料・交通費・割増に分かれる点は、家事代行の会社と大きく違います。日中の掃除や料理を週1回ほど頼みたいだけなら、家事代行の会社のほうが手続きも支払いもシンプルです。

4. まとめ:契約の形と暮らしのリズムで頼り先を選ぶ

家政婦と家事代行の違いは、「誰と契約し、誰に払い、困ったときに誰が動くか」です。選ぶときは、困ったときの窓口、料金の内訳と払い先、頼みたい家事と時間帯、暮らしのリズムに合う頻度、担当と留守中の対応、の5つを順に当てはめていくと、自分に合う頼り先が見えてきます。

日中の家事を定期的に頼みたいと決まったら、次は家事代行サービスの比較記事で各社の料金やプランを並べてみてください。家事の手を委ねて生まれた「余白」を、あなたなら何に使いますか?

※この記事は、2026年11月時点の情報をもとに作成しています。最新の情報は各公式サイトをご確認ください。

初心者必見!家事代行サービス人気記事5選

家事代行サービスの最新コラム

The following two tabs change content below.

Life Hugger 編集部

Life Hugger(ライフハガー)は暮らしを楽しむヒントを紹介するウェブマガジンです。消費や暮らしをサステナブルな方向へと変えていきたいと考えている人に向け、サステナブルなライフスタイル、丁寧な暮らし、子育て、農と緑、健康、家事、レジャーなどに関する情報を紹介しています。
Instagram/Twitter