子どもが一生懸命作った作品や子どもとの思い出の品は、唯一無二のもの。増え続けるのはわかっていても、なかなか断捨離できません。とはいえ、長期休みのたびに、学校や保育園・幼稚園から持ち帰ってくる作品を放置したままにしておくと永遠に部屋が片付きません。
この記事では、子どもの作品や、思い出の品の収納方法をいくつか提案します。思い出を保管・整理する方法は、家族構成や住宅事情によっても異なります。自分にとってベストだと思える方法を試してみてください。
目につきやすい場所を選んでディスプレイする
家の中で、子どもの作品を飾る場所を決めてみるのはいかがでしょうか。作品の中でも子どもが特に力を入れて作ったものや、気に入っている作品を、家族の目に触れやすい、リビングの一角や玄関、出窓などに飾ってみてください。また、階段や廊下の壁を活用し、ギャラリー風にディスプレイするのもおすすめです。壁や壁紙の傷を最小限に抑えたい場合は、コルクボードにピンで留めたり、マスキングテープを額縁のように壁に貼ったりして飾ることもできます。また、新しい作品を作ったタイミングや、季節ごとに飾る作品を入れ替えると、子ども本人も楽しめます。
子ども作品を飾って、部屋をおしゃれな雰囲気にしたいと考える方に、ちょっとしたコツをご紹介します。まず、飾る場所を決めたら、厳選した作品を1つだけ飾ってみてください。美術館の絵は、広々とした空間に作品が際立つように配置されています。自宅でも、片付いた空間に作品を1つだけ置くことで、作品が際立ち、アートな空間を演出することができます。
思い出の品を保管する場所を作る
子どもの作品や思い出の品のうち、親子ともに迷わず残しておきたいと思うアイテムは、長期的に保管できる大きめのボックスを用意し、そこに収納・管理していきます。思い出の品は次々と増えていくので、できれば余裕を持って作品を保管できるサイズで、軽くて扱いやすいボックス、カゴ、大きめの引き出しなどを活用しましょう。
こうした、思い出の品の選別作業で大切なことは、一つひとつの思い出に対する想いは、人それぞれということです。また、子どもに残しておきたいものを尋ねたり、子ども自身に断捨離の判断を任せたりするのも方法の一つです。捨てずに置いたあるものを見て「これ、捨てずに取っておくの?」と思っても、子どもの気持ちを尊重しましょう。
また、子どもにとっては不要でも、親が取っておきたい思い出の品は、親のスペースで保管しましょう。捨てると決めた作品についても、写真を撮っておくと、後で見て楽しむことができます。
まずは一時保管場所に保管する
工作やお絵かき、折り紙作品、感想文、イベントのプログラムなど、保管すべきか悩むようなアイテムの場合、長期保管用のボックスとは別に、一時保管する場所を確保するとよいでしょう。
一時保管の場合は、収納スペースがいっぱいになるまでは、作品などを好きなだけ保管します。そして、一時保管スペースがいっぱいになったら入っているものをすべて取り出し、保管か廃棄か保管されているアイテムを見直します。
1人に一つ専用ボックスを用意する
子どもにも大人にも1人に1つ、思い出のものを保管する専用ボックスがあるのはいいものです。毎日使うわけでも、役に立つわけでもありませんが、昔のものを見るとしあわせな気持ちにさせてくれます。一人で思い出の品を時々取り出して眺め、懐かしい時間に想いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
子ども本人に作品や思い出の品の管理を任せるのは不安かもしれません。しかしながら、自らが責任を持って管理することで、最終的には、どれを残してどれを処分するか、自分で整理整頓できるようになります。
紙類はファイルに入れて収納する
子どもの絵や賞状などの紙類は、サイズに合わせた専用のファイルにまとめるといいでしょう。例えば、筒型の賞状入れは便利ですが、数年単位で保存すると丸まってしまい、扱いが難しくなります。ファイルに入れて保管すれば、紙が折れ曲がったり汚れるのを防ぐことができます。
写真に撮り、データで残す
都市部の住宅事情では、日常的に使うものを収納するスペースも十分でない場合も少なくありません。そうした状況では、子どもの作品や思い出の品を無制限に保管することは、現実的には困難です。
そこで、子どもが絵を描いたり作品を作ったら、まずは写真を撮ることを習慣にしましょう。写真であれば物理的なスペースは使用せず、多くの作品や思い出の品の姿を画像として残すことができます。データで管理したり、プリントアウトしたり、遠くに住む家族や友人とインターネット上で共有することもできます。
まとめ
子どもの作品や思い出の品は、思い出がいっぱい詰まっているため、なかなか捨てることはできません。片付けていても、つい手に取って見入ってしまうため、要不要の判断が難しく、整理を後回しにしがちです。
大切な思い出の品も、整理された状態でなければ、さっと取り出して眺めることも、じっくり思い出に浸ることもできません。まずは、夏休みや年末、年度末といったタイミングを決め、定期的に思い出ボックスの中身を見直す習慣をつけてみてください。
森野 みどり
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