コロナ禍以前は、東京・浅草や京都の街を歩いていると、和服を着た観光客の姿をよく目にしたものだ。日本情緒漂う街並みには、やはり和服がよく似合っている。日本人だけではなく、和服の試着体験を楽しむ外国人観光客も少なくなかった。
しかし、その和服も長引くコロナ禍で需要が下降している。いや、和服だけではない。国内アパレル業界全体が低迷するなか、新たな顧客創出を目指して、浅草発の浴衣ルームウェアブランド「Nanafu(ナナフ)」が米大手クラウドファウンディング・プラットフォームの「Kickstarter(キックスターター)」にて海外越境クラウドファウンディングをスタートした。メイドインジャパンの縫製技術と、世界から高い評価を得ている日本の和服文化を、浴衣ルームウェアを通じて伝えるのが狙いだ。
Nanafuは、繊維の町として知られる浅草のカットソー工場とデザイナーが手を組んで立ち上げた、国産「浴衣ルームウェア」専門ブランド。高級・高性能コットン素材をベースにしていて、体格が良い人もゆったりとした着心地にリラックスできる。
シルクのような美しい光沢感と、ふんわり柔らかく包まれるような肌触りが魅力のルームウェアは放湿性や給水速乾性にも優れていて、寝苦しい夏の夜もぐっすり入眠できそうだ。なお、縫製は浅草の老舗工場の職人が1枚1枚丹念に仕立てている。
着付けが難しい印象の浴衣だが、このルームウェアは紐を3回結ぶだけ。着付けの技術は不要で、誰でも気軽に和服気分を味わえる。他にもポケットがついていたり、洗濯機で洗えたりと、高い機能性へのこだわりがうかがえる。
Nanafuのオンラインショップでは、プレミアムグレー、プレミアムキャメル、プレミアムブルー、グレー、ベージュ、オリーブ、ミスティピンクの7色を購入することが可能だ。ルームウェアだけではなく、ワンピースや羽織ガウンも展開しており、国内だけでなく海外発送も可能だ。
残念ながら、今年も「浴衣を着て花火大会」とはいきそうにないが、浴衣ルームウェアでリラックスしながらおしゃれを楽しむことで、普段とは一味違ったおうち時間を過ごしてみるのも面白いかもしれない。
【参照サイト】nanafuオフィシャルサイト
【参照サイト】Kickstarterプロジェクトページ
河端 麻紀
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