いざという時の準備できていますか?「震災対策技術展」でLifeHugger編集部が見つけたおすすめの商品とは?

いつ起きるかわからない災害。もしもの時のために日ごろから備えておくことが重要です。暮らしを守る防災・減災について学ぶため、LifeHugger編集部は2024年2月8・9日にパシフィコ横浜で開催された「第28回「震災対策技術展」-自然災害対策技術展-」に参加してきました。

今回は、震災対策技術展で紹介されていた商品の中から、編集部が厳選した私たちの生活の中で特に役立ちそうな商品を紹介します。

25年保存できるサバイバルフーズ「チキンカレー」


非常時の備えと言われてまず思い浮かぶのが非常食です。かつては美味しくないというイメージもありましたが、最近の非常食は味が改良され、普段の生活でも取り入れられるくらい美味しくなってきています。

今回試食させてもらったサバイバルフーズの「チキンカレー」もその一つです。展示ブースに25年保存できると書かれていたこともあり、正直試食させてもらう前は「美味しくないんだろうな」と思っていたのですが、一口食べてびっくり。市販されているフリーズドライ食品のカレーとそっくりな味でとても美味しく、普段から利用したいと思えるほどでした。

お湯を入れて5分、水で10分ほどでこの状態になるそう

サバイバルフーズのチキンカレーの美味しさの理由は、国内屈指のフリーズドライ技術を持つ株式会社永谷園に委託して作られているとのこと。カレールゥに加えて9種類のスパイスが使われているそうですが、まろやかな味わいで子どもやお年寄りでも美味しく食べられる味でした。

そのまま食べてもスナック感覚で美味しく食べられました。

通常は水やお湯で戻して食べますが、粉末状態のままで食べても美味しいことにも驚きました。災害の際は水が使えないことも多く、水でも戻すことができなくてもカレー味のおせんべいやスナック菓子のように食べることができます。大人はもちろん、子どもでも喜んで食べられると感じました。

サバイバルフーズのチキンカレーは25年保存できるので、非常用に保管していても賞味期限切れで食べられなくなっている、といったことになりにくいのも嬉しいポイントです。

今回試食させてもらったカレー(写真左の茶色の缶)とクラッカー(写真右の白い缶)。
クラッカーも25年間保存可能なので、両方備蓄しておくことでいざという時の食事になります。

令和6年能登半島地震が発生し、改めて非常時に備えることの大切さを感じた筆者は家に置いてある防災グッズの点検をしたのですが、2年前に点検した非常用バッグの中の非常食はことごとく賞味期限が切れてしまっていました。

普段忙しいとなかなか非常用バッグをこまめに点検することは難しいと思います。しかし、サバイバルフーズのチキンカレーは25年間保存することができ、なおかつ普段の食事に取り入れられるくらいの美味しさをあわせ持っているので、食べきれずに捨てるといったことを防ぎながらもいざという時に備えることができる商品だなと感じました。我が家では実家用も含めて複数個を早速購入しました。


【参照サイト】サバイバルフーズ

大切な人に防災意識を届ける「My絆BOX」

防災絆BOX

上段がドット柄BOX、中段、下段がぬりえBOX

もしものときのために、防災用の備蓄や、非常用袋を用意している家庭は多いと思います。しかし、押入れやクローゼットの奥にしまっていたり、どこにしまったのか忘れてしまったという人は少なくないかもしれません。

また、家族全員がそれぞれ自分用に非常用袋を用意しているということはほとんどないのではないでしょうか。

「My絆BOX」は、小さい子どもでも自分だけの非常用品を入れることができるオリジナル防災BOXを作るキットです。A4サイズとコンパクトなため、靴箱の中や玄関先、机の下などいざという時にすぐに持ち出すことができます。

My絆BOXは、ぬりえBOX、ドット柄BOX、無地BOX、デザインBOXの4タイプ全9種類があります(2024年3月現在)。

ぬり絵BOXは、幼児でも緊急時に自分に何が必要かを考えられるよう、ぬり絵を通して考えられるように工夫されています。

ぬり絵BOXの側面には何を入れたか、家に用意できているのかが色でわかるようになっています。

市販されている防災用袋の中身は、製品によって多少違うものの、大まかなものは非常食や救急セット、非常用トイレなどがほとんどでしょう。

My絆BOXのセットの中身は、組み立て式のBOX(組み立て後はA4サイズになる)、中敷きと肩さげに使える紐、持ち手以外には防災グッズおすすめのチェックリストというシンプルな内容です。自分にとって必要なものが何かを考えながら備えておき、非常時には簡単に持ち出せるようになっています。

ドット柄BOXは、オリジナルのハザードマップを描くことができます。子どもにはわかりにくいハザードマップを自分がわかるように、自分の家の周辺の情報に絞って描くことで、普段から危ない場所や避難場所を意識できます。

非常用袋には「何が入っているかではなく、何を入れるかが大事」だと話してくれたのは、My絆BOXの生みの親である株式会社カスタネットの植木社長です。

防災の際に備えるものは小さい子どもや高齢者、ペットがいる場合で大きく変わってきます。また大人であっても個人個人で大切なものは異なるはずです。

さまざまな被災地に何度も通っている植木社長は、「あらかじめセットになって売られている非常用袋を用意しておくだけではなく、誰もが自分の大切なものを自分で考えながら備えることが大切だ」と言います。

My絆BOXは、非常時に弱者になりやすい子どもの防災意識を育てることができるキットだと感じました。


【参照サイト】My絆BOX

その場で作る除菌ウエットタオル

筆者は能登半島地震を受け、2年前に点検した非常用袋の中身の再点検を行いました。非常時で水が使えなくなった時のために用意していたウェットティッシュが、未開封にもかかわらず、乾燥して使えなくなっていました。

展示会ではそんな悩みを解決してくれる商品にも出会いました。それが、5年間保存できる「その場で作る除菌ウエットタオル」です。

この商品は使用する際に自分でウェットタオルを作れるキットです。開封すると2セット分のウェットタオルを作ることができます。タオルは圧縮された状態になっており、使用する際に除菌消臭剤(チャーミスト)の25mlパックをかけることでウェットタオルになります。

市販品のウェットティッシュのようにすぐには使えませんが、非常用袋の中に入れたままになっていて、いざ使おうと思ったときに乾燥して使えなくなっているというような事態を防ぐことができます。

社員の方が作ってくれました。あっという間にA3サイズのウェットタオルができあがります。

今回の能登半島地震のような大地震が起こった際は、断水等で入浴ができなくなる可能性があります。そのような場合に、身体や顔を拭くことができるアイテムを備えておくことは重要だと感じました。


【参照サイト】その場で作る除菌ウエットタオル

さいごに

残念ながら、現在の技術では、いつどこで自然災害が起こるかを正確に予測することはできません。そのため、私たちは日頃から備えておくことが大切です。防災は、自分だけでなく、大切な人を守るためにも重要です。春は生活が変わる人も多くバタバタしがちですが、生活が変わるタイミングだからこそ、今いざという時のための防災準備や定期的な中身の点検をしてみてはいかがでしょうか。

【関連ページ】防災の日】避難時の怪我や低体温症を防ぐには?ワークマンの危険エリア脱出体験シミュレーションを体験!

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Life Hugger 編集部

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