静岡県磐田市にある平松建築株式会社が手がける「MOKU<平屋>」には、太陽光発電システム、貯水システム、蓄電池、停電でも機能する換気システムが備わっている。日中は太陽光で自家発電し、蓄電池に蓄え夜間使用できるほか、貯水タンクには4人家族で5日分をの水も確保できる。平常時の光熱費は月々1万円以下を実現(2022/11月時点)。また、太陽光での自家発電による売電で、光熱費0円をめざすことも可能だ。
基本的な住宅性能を知る目安として、同住宅は「耐震等級3」と「断熱等級6」を取得済み。耐震等級3は2023年1月現在で国内最高グレード、断熱等級6も2022年秋に新設されたばかりの国内最高グレードだ。建築には、住宅建築歴22年の元大工職人社長・平松明展氏をはじめ、一級建築士と建築大工一級技能士が参加している。
各特徴は以下の通りだ。
- 延床面積約27坪の平屋:リビング、キッチン、寝室、ロフト
- 太陽光発電システムの出力は9.6kw
- 電気代は実質0円
- エコキュートのタンクも生活用水として使用可能
- 耐震等級3:震度7クラスの繰り返しの揺れに耐える
- 断熱等級6:エアコン1台で全館暖房・全館冷房
- 水害時には垂直避難可能
モデルハウスにはスタッフがいないので、自分の都合に合わせて自由に見学できる。打ち合わせ中(家づくり申し込み予定)の人は、宿泊体験もできる(1月は満室)。宿泊体験では、完全オフグリッドや、断水しライフラインが寸断した状態での暮らしも体験できる。
平松明展氏は、東日本大震災や熊本地震、千曲川の氾濫といったさまざまな災害現場を見て、災害対策につながる家づくりの必要性を感じたという。高性能な住宅は省エネ性能にも優れ、エネルギー問題への対応力も高いため、これまでに多くの支持を受け、140棟以上を手掛けてきた。
「安全・安心・快適」という住まいに必要な要素を備え、停電や断水時のリスクを最大限に抑止、加えてCO2の排出量削減にもしっかりと配慮されている。お近くの人はぜひ、見学に行ってみよう。
【参照サイト】:平松建築
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斉藤雄二
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