ミズノ株式会社は、ジェイアール東海商事株式会社、東海旅客鉄道株式会社と協業し、東海道新幹線の車両をアップサイクルした子ども向け金属バットを共同開発。8月1日から予約を開始しており、10月14日から販売を開始する。
商品ラインナップは、東海道新幹線N700系車両のアルミを使用した「N700KONG(コング)」と、ドクターイエロー車両をモチーフとした特別モデル「Dr.YELLOW KONG(ドクター イエロー コング)」(※ドクターイエロー車両のアルミを使用しているわけではない)を用意。基本モデルのN700KONGは軟式と硬式、サイズ74〜78cm、重さ440〜460gまで複数ラインナップしている。配色も新幹線カラーを意識した。
同製品は、ミズノ初のリサイクルアルミによるバットとなっており、東海道新幹線車両に使われていた再生アルミを約95%使用している。これまで、リサイクルアルミによるバット形成は技術的に難しいものとされてきたが、成分調整を繰り返し金属バットに適した材料へと加工することに成功。商品化の実現に至ったという。
東海道新幹線再生アルミは、新幹線車両に使用されていたアルミから不純物などを取り除き、高純度のアルミ合金のみを抽出する手法を使っている。ヴァージンマテリアル生成時にくらべ、製造時に必要なエネルギーを抑えられるため、CO2排出量を97%まで削減し、環境への負荷軽減にも貢献したサステナブルな素材だ。バットではなく、建築素材や精密機器にも使用できるほど強度も高い。
バットの価格は1本14,300円(税込)、カラーはホワイト×ブルー、シルバー×ブルー、イエロー(ドクター イエローモデル)、各商品には、東海道新幹線N700系の再生アルミから製造されたドッグタグが付属してくる。販売はミズノ直営店、ミズノ公式オンラインとなっている。すでに予約がスタートしているので、気になる人は早めにチェックしておこう。
ミズノはほかにも、革の端材を使ったアップサイクルグラブや、規格外となった木製バットを再利用した生活用品など、さまざまな商品を企画している。
プレーヤーだけでなく、観る人にも感動と興奮を与えてくれるスポーツ。注目度が高いぶん、サステナビリティな活動が与える影響も大きなものになるのではないだろうか。こうしたエンターテイメント分野がどう変化していくのか、今後も目が離せない。
【ウェブサイト】ミズノ公式オンライン
【関連ページ】ミズノの野球バットをフライパンへアップサイクル!SWING PAN 誕生
斉藤雄二
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