未来をデザインするキッズクリエティブスクール、「Borderless Design School」が10月に開講

ボーダレスデザインスクール株式会社は8月16日、2024年10月から開講する「Borderless Design School(ボーダレスデザインスクール)」の新入生の願書受付を開始した。

同校は子どもたちがデザイン思考やクリエティブ表現を通じ、考える力とアイデアを具体化する機会を得るためのキッズスクールだ。また、デザインを学び、具体化する過程で世界中の文化や歴史に触れることで、多様な価値観と持続可能な未来への視点の育成も目的としている。

クラスとしては、未就学児(4~6歳)、小学低学年(7~9歳)、小学高学年(10~12歳)、中学生(13~15歳)の4つの年齢層を対象に用意されている。

初年度のテーマは「世界の文化を巡るクリエイティブの旅」と題し、各国の文化や歴史、そこで暮らす人々の生活や考え方の違いを学びながらデザインの基本を学んでいく。年間カリキュラムとしては、6ヶ月を1学期とした2学期制。レッスンは月1回100分のオンラインで、毎月子どもたちの創造性を刺激するような新しいレッスンテーマのもと、リサーチ、ドローイング、着色や立体表現といったデザインの基礎から、フォトディレクション、撮影、資料作成からのプレゼンテーションなど、より実践的なテクニックまで、年齢に合わせたアプローチのレッスンが展開される。

【未就学児(4~6歳)親子クラス ONLINE】
新しい価値観との出会いや想像する楽しさに、幼少期から触れていく。デザインやファッションの秘密を親子で探索できる。

【小学低学年〜中学生クラス ONLINE】
次世代に通用するリーダーシップ思考を学べるクラス。ただ「可愛い」や「かっこいい」といった表面的なデザインではなく、一着のデザインの裏にある世界中の文化や歴史、そこで暮らす人々にまで考えを巡らせる思考力を、各年齢別で育むことができる。

受講方法はビデオチャットツールを使ったオンライン形式なので、国内外問わず幅広い地域から参加可能だ。また、受講者は、LINEアプリを使った個別相談が可能なほか、月末には製作物を同じクラスの友達同士でシェアできるオンライン発表会も開催される。

1年間の総まとめでは、オフラインイベントが開講され、さまざまな地域で暮らす子どもたちが一箇所に集まり、それぞれのスタイルをもとに創り上げた自分の作品やアイデアを発表するなど、積極性やリーダーシップなどを育んでいく機会も設けられている。

プログラムの内容、学費、申込方法などはBorderless Design Schoolの公式サイトで確認できる。

10月に開講するクラスの各月のプログラム内容を見ると、サバンナ、砂漠、熱帯雨林など、日本とはまったく異なる環境が広がるアフリカや、世界中に大きな影響を与えている文化の発信地・イギリス、国土の7割以上が森林で、18万以上もの湖を持つ自然大国・フィンランドなど、多様な国の価値観に触れる機会が用意されている。大人たちが一緒に参加しても興味を持てる内容と言えるだろう。

大量生産・大量消費から、持続可能な社会に生まれ変わるためには、より多くの人が新しい視点を持たなければならない。おもちゃや洋服など、身の回りのものがどのように作られ、どこから来たのか。その背景を知ることで、限りある資源、働く人、地球環境への影響に気がつくのではないだろうか。

ただ買うのではなく、ひとつのプロダクトが生まれるまでの物語を想像することで、ものを大切にすること、環境への配慮、作り手への感謝など、さまざまな心が育まれる。そんな新しいクリエイティブスクールのこれから動きに注目だ。


【参照サイト】Borderless Design School
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斉藤雄二

「フレキシタリアン」を実践している静岡在住のWebライター。これまでモノ系、テクノロジー、サイエンス、ビジネス、ファッションといったジャンルで執筆してきました。趣味は読書とフィットネスと料理。最近は愛車のfiat500でドライブに出かけるのが楽しみです。