ダニは刺されてかゆみを引き起こすだけでなく、死骸やフンがアレルギーの原因にもなる厄介な存在です。わずか1gのホコリの中に潜むダニは、なんと1,000匹!ダニ対策としてよく耳にする洗濯機での丸洗いや、掃除機で吸い込むといった方法は、じつはあまり効果的ではないのをご存じでしたか。今回はダニ対策に有効な掃除のポイントや、ダニが発生しやすい場所別の掃除方法について詳しく解説しましょう。
掃除機じゃ無理!?ダニを撃退する掃除のポイント
ダニは非常に強い生命力を持っているため、洗濯や掃除機では撃退できません。洗濯しても奥へ奥へと潜み、掃除機をかけても驚異的な力で繊維にしがみつき、生き残ります。そこで撃退のポイントとなるのが次の2点です。
1.乾燥と加熱
ダニは気温25℃、湿度55%を超えると活動が活発になり、急速に繁殖します。そこで効果的なのが乾燥させることと、高い熱を加えること。50℃の熱なら20〜30分ほどで、60℃以上の熱なら一瞬でダニは死滅します。そのため、高温で洗濯物を乾かすコインランドリーは、ダニ対策に非常に有効です。
2.清潔
ダニのエサは人間のフケやアカ、髪の毛、食べこぼし、ペットの毛など。これらが多く落ちている場所でダニはどんどん増えていきます。これらの汚れをこまめに掃除することで、ダニの繁殖を防げます。
場所別!ダニ対策に効果的な掃除方法
以上のポイントを踏まえた上で、ダニ対策に効果的な掃除方法を場所別にご紹介しましょう。
布団などの寝具
もっともダニが繁殖しやすい寝具。とくに敷布団や枕に注意が必要です。天気がよく湿度の低い日に天日干しして、奥までしっかり乾燥させましょう。定期的にコインランドリーで洗濯し、高温乾燥させるとさらに効果的。しかしそのままではダニの死骸やフンが繊維に残ってしまうので、しまう前に掃除機をかけるのを忘れないようにしましょう。
カーペット
カーペットも寝具と同じように、天日干しやコインランドリーを活用するのがおすすめです。高温になるスチームアイロンで熱を加えるのも効果的。また、カーペットの上は食べこぼしや髪の毛といった汚れが溜まりやすい場所でもあるので、こまめに掃除機をかけて清潔に保つのも重要です。
ぬいぐるみ
ぬいぐるみは天日干しではなかなか奥まで乾燥しにくく、コインランドリーでの高温乾燥は型崩れのおそれがあるため基本的にNG。そこでダニのエサを繊維に残さないよう、こまめなお手入れを心がけましょう。ビニール袋に重曹とぬいぐるみを入れ、口をしっかりと縛り、シャカシャカと振ります。ぬいぐるみ全体に重曹がかかったらそのまま15〜20分ほど置いておき、その後ノズルの細い方を使って掃除機で重曹を吸い込めばOK。ぬいぐるみについた汚れとともに、ダニの死骸やフンを除去できます。
たたみ
たたみは湿気を吸い込む性質を持ち、さらに目に汚れが詰まりやすいため、ダニにとって絶好の繁殖地。湿度の低い日を選んで、風通しのよい日に天日干ししましょう。また、こまめに掃除機をかけて、ダニのエサとなるホコリやチリ、髪の毛などをしっかりと除去することも大切。あわせてダニの死骸やフンも吸い込めます。
ダニ対策はポイントをおさえた掃除で効果大!
ダニは目に見えないからこそ、きちんと対策しておきたいですね。乾燥と加熱、さらに清潔を保つことを心がけましょう。しかし、忙しい毎日の中ですみずみまで掃除したり、わざわざ寝具やカーペットを洗濯やコインランドリーまで持って行ったりするのは大変ですよね。そんなときは家事代行サービスに依頼するのがおすすめです。とはいえ、ダニを完璧に撃退するのは難しく、あまり神経質になりすぎるのは禁物。できるかぎりダニの繁殖を防ぐことを心がけて、快適に暮らしたいですね。
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