障子以外の選択肢も。和室にも合う「カーテン」「ブラインド」とは?

新生活に向けて引越しをする方が多い春。住居の窓周りに使用する障子などのアイテムの購入を検討している方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、和室がある暮らしをする人に向け、和室や古民家に合う「自然素材」で作られた窓まわりのアイテムを紹介します。新居の購入や引越しを検討している方はもちろん、新生活に向けて障子やカーテンなどの買い替えを検討している方はぜひチェックしてみてください。

和室を快適な空間にする「障子」の魅力

障子は癒しの空間を演出するために和室にはよく取り入れられています。

障子の素材として使われる和紙は光を拡散する性質があるので、障子を通すことで光の強さを調整でき、柔らかな光を取り入れることができます。

また、障子は断熱効果が高いので、夏は外から熱が入るのを、冬は暖かい空気が外に逃げるのを防ぐことができます。空間に対してすっきりとした印象を出せるデザイン性の高さも障子の魅力です。

一方で、障子は定期的に張り替えが必要になり、掃除が大変な場合があるなどメンテナンスに手間がかかる印象も。小さい子どもやペットがいる家庭では「障子がすぐに破れてしまいそうで心配」という方もいらっしゃるでしょう。

そのような方は、汚れにくく水拭きできるものや再生プラスチックを使用した破れにくい素材の障子を検討してみるのもおすすめです。

「カーテン」や「ブラインド」で和室をおしゃれで快適な空間に

和室の窓まわりと言えば障子のイメージが強いですが、メンテナンスも簡単で部屋のアレンジに合わせて空間を演出することができるカーテンやブラインドなどのアイテムもいろいろあります。今回は和室の窓まわりにも使える環境に配慮されたアイテムを紹介します。

カーテン

洋室に利用するイメージのあるカーテン。自然素材を使用した柔らかい雰囲気を持ったカーテンは和室との相性も抜群です。

麻100%のサステナブルなカーテン「ナグ」(KURASHIKU)

kurashiku

画像は、KURASHIKUから引用。

KURASIKU(クラシク)は、100%自然素材を使用したサステナブルなカーテン作りを行っているブランドです。KURASIKUのカーテンには、和紙や竹繊維を使用したものなどさまざまあります。中でも1番人気のある商品が、麻を100%使用したカーテンです。ラフな生地の質感を持ちつつ、夜でも室内が透けない機能性の高さも備えています。


【ウェブサイト】株式会社カズマ

布のある暮らし:自然素材のカーテンで叶える癒しのインテリアづくり

カーテンのリメイクも。布を大切に長く使うインテリアのコツ

野菜や果物を染料として使用したドレープカーテン「アコテ」(パーフェクトスペースカーテン館)

アコテは廃棄される野菜や果物などを活用し、環境にも人にも優しい染料を使用したカーテンです。今回染料の原料として使用されている食材は、桜、抹茶、ブルーベリー、赤カブ、エスプレッソコーヒー、ルイボスなど。食品企業から買い取った規格外の野菜や果物などが原料となっています。カーテンの素材には、環境に配慮して作られたオーガニックコットンを100%使用している点も魅力です。


【ウェブサイト】株式会社Twenty(通販ドットTOKYO株式会社グループ)

スクリーン

デザイン性や機能性の高い商品が多くあるスクリーン。もちろん障子の代わりとして窓周りに使用しても良いですし、部屋の仕切りとしても活用できます。

リサイクルポリエステルを使用した和モダンなプリーツスクリーン「もなみ」(ニチベイ)

ニチベイのスクリーン

画像は、ニチベイから引用。

ニチベイの「もなみ」は、日本の伝統的な和の美しさを取り入れつつ、モダンな空間にも合わせられるように作られたプリーツスクリーンブランドです。和紙を感じさせるテクスチャーを持つ素材や遮光性の高い生地などが使用されています。

200以上の商品数を持つ同ブランドの商品の中には、リサイクルポリエステルを使用したプリーツスクリーンが40アイテム以上もあります。商品のデジタルブックではリサイクルポリエステルの使用量をペットボトルの本数に換算して表示しており、エコ商品がわかりやすくなっている点も魅力です。


【ウェブサイト】株式会社ニチベイ

ペットボトルから再生した繊維を使用したコードレス「ハニカムシェード」(ニトリ)

nitori

画像は、ニトリから引用。

ニトリのハニカムシェードは、ペットボトルから再生した繊維を使用して作られています。同社サイトによると、ハニカムシェードを取りつけることによって保温効果が34%、断熱効果が25%アップして冷暖房効率アップが期待でき、省エネ対策にもおすすめです。安価な上に、カーテンレールや天井に簡単に取り付けられる仕様になっているため、窓周りアイテムの買い替えを考えている方にぴったりです。


【ウェブサイト】株式会社ニトリ

ブラインド

ブラインドは、部屋に取り入れる光量を調整するのに便利です。今回は、木や竹などの天然素材を使用したブラインドを紹介します。

FSC認証素材を使用したウッドブラインド「フォレスト」(ニチベイ)

ニチベイのウッドブラインド

画像は、ニチベイから引用。

適切に森林が管理されていることを証明する、FSC認証マークのある商品を選ぶことで自然環境を保全する企業や団体の支援となります。ニチベイのウッドブラインドは、ブラインドのはねの部分やレール部分にFSC認証素材を使用している点が特徴です。環境に配慮されたアイテムでありながら、デザイン的にも木材の温かさを感じられます。


【ウェブサイト】株式会社ニチベイ

和と相性の良い竹素材のブラインド(ニチベイ)

ニチベイのバンブースラット

画像は、ニチベイから引用。

成長スピードが早いことから資源の活用方法が模索されている竹。ニチベイには竹を素材としたブラインド商品が購入できます。竹の丈夫な素材である点を活かし、はね部分が従来のブラインドに比べて薄く作られている点が特徴です。よりすっきりとした印象のあるブラインドになっています。竹の模様を活かしたナチュラルなデザインは和室との相性の良さが抜群です。


【ウェブサイト】株式会社ニチベイ

カーテンやブラインドを取り付ける際の注意点

和室の窓には、カーテンレールが設置されていないことも少なくありません。設置がない場合は、カーテンレールの取り付けが必要になります。

また、賃貸などの理由で壁に穴を開けることができない場合は、突っ張り棒タイプのカーテンレールもおすすめです。突っ張り棒タイプは、カーテンが重い場合は落下する可能性がありますので、耐荷重のチェックも忘れないようにしましょう。

自然素材を採用した窓周りのアイテムで新生活を彩る

今回は、自然素材を使用した障子やカーテン、ブラインドなどを紹介しました。地球に優しい素材を使用した窓周りのアイテムは、和室にあたたかく優しい雰囲気を添えてくれます。

新生活に向け、窓周りアイテムの買い替えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

【関連ページ】新居を彩る!自然素材カーテンで叶える心地よい空間

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飯田千聖

千葉県の海沿いの町で暮らすライター。ヨガ、アーユルヴェーダ、マインドフルネス、サステナブルなどに興味があり、それらを取り入れ、ゆったりとした暮らしをしています。 近々スリランカにアーユルヴェーダ修行に行く予定です!