最近、「一汁一菜」という言葉を耳にしませんか?著書で、料理研究家の土井善晴さんが一汁一菜という食事のスタイルを提案したことで、話題になっています。では、一汁一菜とはどのようなものなのでしょうか?
一汁一菜とは?
一汁一菜とは、ごはんを中心として、汁物、おかず(漬物)とする献立の型を指します。土井さんによると、ごはんと具沢山の味噌汁をメインにすることで、十分に一汁一菜の役目を果たすとのこと。献立の基本は、一汁三菜だと思っていた私たちにとっては、目からウロコです!
一汁一菜のメリット
それでは、一汁一菜によるメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
- メニューを考える手間が減る
- 気持ちにゆとりができる
- .献立のバラエティが広がる
1.メニューを考える手間が減る
汁物は何にしよう?主菜は?副菜は?とメニューを考えるのに、手間がかかってしまう方も多いはず。しかし、一汁一菜では、その手間は格段に減ります。汁物は、形式が決まっているのでアレンジしやすく、悩むことも少なくなります。
2.気持ちにゆとりができる
献立を一汁一菜にすると、調理の手間も時間も大きく減らすことができます。これまで1時間以上かかっていた調理時間が、早ければ15分程度で終わらせることも可能になるでしょう。その分、気持ちに余裕が出て、ゆとりある時間を過ごせるようになります。
3.献立のバラエティが広がる
毎日同じような一汁一菜だと、飽きてしまうかもとお思いかもしれません。しかし、汁物は変化をつけやすいメニュー。味噌汁だけでなく、すまし汁、中華やコンソメスープなど、種類も豊富です。具によって、さらにバラエティ豊かに楽しむことができます。土井さんは、味噌汁にトマトやブロッコリー、チーズなどを入れていることも。もちろん、ごはんも炊きこみごはんや、パン、麺類にしてもいいですね。固定観念にとらわれず一汁一菜を実践することで、食卓は彩り豊かなものになります。
一汁一菜で注意したい点
メリットの多い一汁一菜ですが、注意したい点も。メニューによっては、肉や魚などのたんぱく質が不足してしまうこともあることです。特に成長期の子どもにとって、たんぱく質は重要です。メニューに合わせて、柔軟に品数を増やすなど対応しましょう。汁物につみれや肉団子などを追加するのもよいですね。
ゆとりある毎日のために
仕事や育児、介護など忙しい日々で、さらに家事も。すべての家事が終わるのは夜遅く、なんてことも珍しくないですよね。少しでもゆとりある生活を過ごすために、手間や時間を節約できる一汁一菜は効果的です。また、料理の家事代行サービスを利用するのもおすすめ。すべて自分で完璧にやろうと思わず、肩の力を抜いて、毎日のごはん作りに一汁一菜を取り入れてみませんか?
【参照サイト】一汁一菜でよいという提案
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