子どもと家事の関わり合いについて悩んでいるパパやママは多いのではないでしょうか。「家事を子どもに任せると逆に手間になって面倒」、「学校だけでなく習い事や塾で忙しい子どもにわざわざ家事をさせることは本当に必要?」など。しかし、子どもに家事を任せることには多くのメリットが期待でき、子ども自身の成長を促すきっかけにもなります。今回は子どもに家事の習慣を身につけさせるため、親が気をつけるべきポイントについて解説しましょう。
生活力を育む!子どもに家事を任せるメリットはたくさんある
子どもに家事を任せるメリットには、次のような点が挙げられます。
- 「家族の役に立っている」という気持ちから自己肯定感が生まれる
- 自分のことは自分でできるという自信につながる
- 効率のよい段取りや手順を考える思考力が身に付く
また、何よりも生きていくための「生活力」を身につけることができます。子どもにとって学力や運動能力なども大切な要素ですが、自立して生きていくためには、生活していくための技術=家事能力も欠かせません。もちろんこれからの時代、男女問わずに必要であることは言うまでもないですよね。
子どもの家事の習慣を身につけさせるために気をつけたい3つのポイント
子どもに家事の習慣を身につけさせるには、単なる「お手伝い」ではなく「責任者」に子どもを任命する必要があります。はじめは簡単な家事で構わないので、責任を持たせ、最後までやり遂げられるようにすることが大切。そのためには次の4つのポイントを心がけましょう。
1.子どもの段階に応じた家事を任せる
子どもの年齢やレベルに応じた家事を任せることが重要です。いきなり難易度の高い家事を任せられるとうまくできず、拒否反応を示してしまうことも。2〜3歳くらいであれば食事前に箸を並べる、ゴミを捨てるなど、4〜5歳くらいなら簡単な食事の盛り付けや、掃除機をかけるなど、子どもの様子を見ながら任せる家事の内容を決めましょう(参考:MISAWA お手伝い年齢別調査)。
2.はじめにきちんとお手本を見せる
言葉だけでやり方を伝えてもなかなか理解が難しいため、はじめはゆっくりとお手本を見せることも大切です。手を動かしながら段取りを説明し、一緒にしながら覚えさせましょう。気持ちや時間に余裕があるタイミングで教えてあげると、親にも負担になりません。
3.最初から最後まで子どもに任せる
家事の作業に慣れてきたら、やり方ややるタイミングなど、すべて子どもに任せましょう。多少時間がかかっても手を貸さず、最後まで子どもに任せるのがポイント。責任を持ってやり遂げることで達成感を覚え、次へのモチベーションにつながります。
4.失敗しても叱らない
子どもは思わぬ失敗をしてしまうこともあります。しかし強く叱ったりとがめてしまったりすると、せっかくのやる気を削いでしまうことにつながりかねません。失敗は「次はこうしようね」「こうすればうまくできるよ」などの声がけで、次へつなげるきっかけにしましょう。
家事を上手に任せて子どもの成長のチャンスをつくろう
正直なところ、家事は子どもよりも大人がやる方が手際がよく、時間もかからずにすみますよね。しかし、子どもに家事を一任することは生活する力を身につけて、成長できるチャンス。日々忙しく余裕がない、子どもに家事を任せたくてもイライラして任せられないと感じているなら、家事代行サービスに依頼してみるのもおすすめ。子どもに任せたい家事だけ残しておいてもらえば、気持ちにゆとりを持って接してあげられます。まずは小さな家事から、子どもにお任せしてみませんか?
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みすみぞの いずみ
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