災害発生後の子どもの心のケアに関する4つのポイントとは?

元旦に発生した、令和6年能登半島地震。被災地では苦しい日々が続いている中で、1日も早く被災した人の心身の傷が癒え、日常が戻ることを祈るばかりです。

被害に遭われていない方も、テレビ番組やSNSで見聞きする情報を見て、心を痛めている方も多くいるでしょう。

「あらゆる自然災害で、最も困難な状況に置かれてしまうのは子どもたち」だと、世界各地で子どもたちのために活動を続けるユニセフ(国連児童基金)は指摘しています。

今回の地震発生後に、ユニセフは「災害時の子どもの心のケア」を行う際の4つのポイントを紹介しています。普段から身近にいる大人だからこそできることがあります。

災害時の子どもの心のケア 4つのポイント

1.「安心感」を与える

子どもたちに寄り添うことが大事です。いつもよりも少し意識して、親やまわりの大人が一緒にいる時間を作ることがポイントです。子どもたちの話すことにしっかりと耳を傾けて、不安・心配事を話してくれたときは、安心感を与えつつ、大人は穏やかに、正直に話すことを心がけましょう。

2.「日常」を取り戻すのを助ける

食事、歯磨き、着替え、睡眠時間など普段の習慣を、できる限り保つよう心がけましょう。なかでも、子どもたちの大切な日常は「遊び」です。能登半島地震においても、既にNPO団体などが子どもの居場所作りをはじめています。

3.被災地の映像を繰り返し見せない

子どもたちは、感受性が豊かなため、被災地の映像を見ることで、大人より大きな衝撃・影響を受ける可能性があります。

日頃よく見ているテレビ番組やDVDなどがあれば、できるだけそういったものを見せてあげるようにしましょう。学研では、絵本などの電子書籍を無料公開する取り組みをはじめています。このような電子書籍も活用できそうです。

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4.子どもは自ら回復する力があることを理解し、見守る

災害を経験したり、被災地の映像を繰り返し見たりした子どもたちには、いつもより元気がなかったり、イライラしたりするなどの精神的・身体的影響が見られることがあります。

一時的にこういった影響が見られることは自然なことです。「地震ごっこ」「津波ごっこ」といった、地震や避難の様子の「ごっこ遊び」は、遊びを使って気持ちを整理することができます。子どもたちが自ら回復しようとしている過程なので、安心して見守りましょう。

さいごに

イライラしたり、「ごっこ遊び」が数週間続くようなら、子どもがうまく気持ちの処理をできていない可能性があります。その場合はカウンセリングや、絵画・運動・遊びを通したセラピーなど、専門家による「心のケア支援」を求めてみましょう。

非常時は大人も余裕がなくなってしまい、普段のように子どものことに目を向けてあげられないかもしれません。すべてを親だけで抱えようとせず、まわりの助けを借りながら、子ども達が日常の中で少しでも安らげる時間を持てるようにしてあげられるといいですね。


【参照サイト】UNICEF(ユニセフ)ホームページ
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Life Hugger 編集部

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