炒め物や揚げ物などの料理に欠かせない油。スーパーにはおなじみのサラダ油だけでなく、ごま油やオリーブオイルなどさまざまな種類の油が並んでおり、どれを選んだらいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。油は料理や用途に合わせて使い分けをマスターすると、よりおいしく仕上げられます。そこで今回は、油の種類ごとの特徴や使い分けのコツについて詳しく解説しましょう。
料理によく使う油の種類と特徴、使い分けのコツは?
スーパーには多くの種類の油が並び、最近では耳慣れないものも多いですよね。まずはこれだけは知っておきたい、基本的な油の種類について、その特徴や使い分けのコツをみていきましょう。
サラダ油
サラダ油とは、その名の通りサラダにかけて使える油のこと。その定義はJAS規格で定められており、低温で白濁しない・凍結固化しないことなどが条件です。軽くて淡白な風味が特徴で、菜種油や大豆油などを原料にしています。ドレッシングの材料としてはもちろん、揚げ物や炒め物などにも使え、使い勝手のいい油です。
菜種(キャノーラ)油
菜種油は日本でもっとも多く生産され、使われている油です。もともと菜種を原料として作られていましたが、現在ではカナダで品種改良された「キャノーラ種」が使われることが多くなりました。加熱しても酸化しにくく、揚げ物や炒め物にも最適。また、お菓子作りにも適しています。
ごま油
独特な香りと個性的な風味が特徴のごま油。古くから精進料理にも使われてきた、歴史ある油です。熱に強く、加熱調理にもおすすめ。豊かなコクを生かしてドレッシングに使ったり、料理の仕上げにひとまわしかけたり、さまざまな使い方が可能です。また、ごま油の隣に並んでいることの多い「太白ごま油」とは、ごまを焙煎せずに加工した油のこと。ごま油特有のクセがなく、酸化しにくいため、さまざまな料理に活用できます。
オリーブオイル
油の多くが種子を使われるのに対し、オリーブオイルは果実を搾って作られています。フレッシュな香りと風味が特徴で、調味料としても幅広く活躍します。熱をかけずに圧搾されたバージンオリーブオイルや、さらに高品質なエクストラバージンオリーブオイルなど、料理に合わせて種類を選んでも楽しいですね。
意外と知らない油の正しい使い方Q&A
意外と知らないのが油の正しい使い方。「なんとなくこんな感じかな」と使っている方も多いのでは? 油の使う量や使い方を誤ると、料理の味や見た目にも影響してしまうので注意したいですね。失敗しない油の使い方のポイントをみていきましょう。
「油少々」はどれくらい?
レシピに書かれている「油少々」とは、約小さじ1/2ほど。フライパンや鍋に軽くなじませるくらいの量です。
揚げ物をするときの油の量はどれくらい?
唐揚げやかき揚げなど揚げ物を作る際の油の量は、揚げ物用鍋に深さ3〜3.5cmほど。量が少なすぎると衣がベタつき、カラッと揚がりにくくなってしまいます。
フライパンに油を入れるタイミングは?
炒め物をする際、油は点火と同時、つまりフライパンがまだ冷たいうちに入れましょう。ただし、これはテフロンなどで表面が加工されたフライパンの場合。鉄製の場合は、十分に熱してから油を投入します。
揚げ油は何回まで使える?
揚げ物に使った油は正しく保存すれば、2〜3回ほど繰り返して使えます。しかし、変色したり、油臭さが出てきたりしたら、寿命のサイン。揚げ物の味や仕上がりに影響が出るため、新しい油に変えましょう。
油を上手に使い分けて料理上手になろう
料理に欠かせない油。毎日なにげなく使っているかもしれませんが、それぞれの特徴を知り、上手に使い分けると料理もよりおいしくなるはず! 使う油に気を配るなど、料理は少しの手間でグッと格上げされます。とはいえ、日々忙しくて料理に時間も手間もかけられないという方は、家事代行サービスを利用するのもおすすめです。それぞれの油の特徴を知り、おいしく使い分けたいですね。
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みすみぞの いずみ
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