タオルをふわふわに仕上げるのには柔軟剤が必要、とお思いではありませんか? しかし実はタオルを洗濯する際に柔軟剤を入れるのは、あまりおすすめできない方法です。今回はその理由と、柔軟剤を使わなくてもタオルをふわふわに仕上げる洗い方や干し方のコツを解説します。また、使っているうちににおいや黒ずみが気になってきたタオルの効果的な洗濯の仕方もご紹介します。毎日ふわふわのタオルに癒されたいという方はぜひ参考にしてくださいね!
タオルをふわふわに仕上げたいなら柔軟剤はNG!?
衣類を柔らかく仕上げるはたらきがある柔軟剤ですが、実はタオルをふんわり仕上げるのには不向きです。柔軟剤の成分は繊維をコーティングして優しい肌触りに仕上げてくれますが、繊維そのものを柔らかくするわけではありません。タオルのふわふわ感は繊維によるものではなく、ループ状に織られたパイル糸によるもの。そのため繊維の表面を滑らかに仕上げても、タオルがふわふわになるわけではないのです。
さらに、タオルに柔軟剤を使用すると繊維がコーティングされるため、吸水力がダウンしやすくなってしまいます。柔軟剤の成分が繊維に残り、ごわごわとした肌触りになってしまうことも。これらのことから、タオルを洗濯する際はできるだけ柔軟剤の使用を避けるのがベターです。
また、タオルに好みの香りをつけようと柔軟剤を多く入れている方もいらっしゃるかもしれません。最近は、「化学物質過敏症」と呼ばれる、身の回りにあるごく少量の化学物質にも過敏に反応してしまう疾患があり、香りや匂いによって不快な症状が出る方もいます。柔軟剤を使用する際には香りの強さの感じ方に個人差があることを知り、周囲の人へ配慮しながら使うことが大切です。
タオルをふんわり仕上げて長持ちさせる洗濯のコツ
それではタオルの汚れをしっかり落とし、柔軟剤を使わずにタオルをふんわり仕上げるにはどうすればよいのでしょうか?答えは毎日の洗濯のときにできるちょっとしたコツにありました。さっそく今日から実践してみてくださいね。
たっぷりの水で洗う
タオルはたっぷりの水の中で洗いましょう。できれば他の衣類とは別にし、タオルだけを泳がせるように洗うのが理想です。それが難しい場合でも洗濯槽の7〜8割を目安にし、洗濯物を詰め込みすぎず、ゆったりと回転するようにします。
水の中で大きく動くことで汚れ落ちをよくし、他の洗濯物との摩擦を減らしてゴワゴワとした肌触りになるのを防げます。
こまめに洗濯する
タオルは汚れたらこまめに洗濯しましょう。タオルは洗った手や身体の落としきれなかった汚れが付着し、濡れたまま放置されてしまいがちです。その結果雑菌が繁殖しやすく、においや黒ずみが発生、ゴワゴワとした肌触りになってしまうことも。普段まとめ洗いが多い方も、タオルはできるだけ溜め込まずに洗うのがおすすめです。
タオルのにおいや黒ずみが気になったら酸素系漂白剤で除去
タオルを使っているうちににおいや黒ずみが気になりだしたら、酸素系漂白剤を使って洗うとすっきりします。40〜50℃くらいのお湯に粉末タイプの酸素系漂白剤を規定量溶かし、30分〜2時間ほどつけおきするだけでOK。
頑固なにおいや黒ずみは濃度を高くしたり、少し長めにつけおきするときれいに蘇りますよ。酸素系漂白剤は環境への負荷が減らせるナチュラル洗剤である点もうれしいポイントです。
タオルをもっとふわふわに!干し方にひと工夫プラス
タオルをふわふわに仕上げるには、干し方にもひと工夫加えることがポイントです。
干す前にしっかりと振りさばく
洗濯終了後取り出したタオルは端を持ち、しっかりと振りさばいてから干しましょう。寝ているパイルが起こされて、空気を含んでふわふわに仕上がります。少し強めの力でバサバサと10〜20回ほど振りさばけばOK。まるで新品のようなボリューム感と柔らかい肌触りの状態に戻ります。
風通しのよい場所で陰干しする
天気のいい日はつい天日干ししたくなりますが、タオルを干すのに最適なのは風通しのよい日陰。日差しの強い場所で天日干しすると、紫外線の影響でゴワゴワになってしまいます。また、乾いたらできるだけ早く取り込むことも大事です。柔らかい肌触りに仕上げるには、できるだけ日差しを避けるようにしましょう。
タオルはふんわり仕上げで毎日を気持ちよく
普段の洗濯の仕方や干し方を見直すことで、タオルはふんわりとした肌触りをキープできます。直接肌に触れるからこそ、タオルは柔らかい風合いに仕上げたいものです。汚れやにおいが気になる場合には酸素系漂白剤を使うのがおすすめです。ふわふわのタオルで毎日気持ちよく過ごしたいですね。
【参照サイト】神奈川県 化学物質過敏症を知っていますか?
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みすみぞの いずみ
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