昨今は社会の状況により、家で過ごす時間が増えた方も多いでしょう。そのため、今まで気にならなかった部屋の散らかり具合が気になっているという方も少なくないのではないでしょうか。とはいえ、都心のマンションやコンパクトな住まいでは、収納スペースが限られていることが多く、なかなかきれいに部屋を保つのは難しいかもしれません。そこで今回は、収納スペースが限られた狭い家でも片付いた部屋を維持できるコツを紹介します。
それって本当に必要?持ち物を厳選しよう
スペースが限られた住まいでは、優先順位をつけ、本当に必要なものだけを持つようにすることが大切です。いつか着るかもしれない服や、かつて気に入っていたもの、昔の趣味の道具などに向き合ってみてください。それらのものは、今の自分に合ったもの、快適に過ごせるもの、幸せを感じるものでしょうか。
また、多くの家庭では、シーツや布団カバーのスペア、バスタオル、玄関やキッチンのマット類、ゴミ箱、掃除機、湯沸かしポット、テレビ、食品や消耗品のストックなどが置いてあると思います。これらは一般的に持っていて当然と思われているかもしれません。でも本当に必要でしょうか。
例えば、布団カバーやシーツは乾燥機で乾かすと決めてしまえば、スペアを持たずに済みます。食品や消耗品のストックも、防災の観点からゼロでは不安ですが、便利な都心に住んでいれば大半が必要なときに手に入るはずです。利便性を生かし、収納を圧迫しない最低限の数を持つのが合理的ではないでしょうか。
そして都会のマンションでは、24時間好きなときにゴミを捨てることができる環境が整っていることも多いでしょう。このような場合は、あえてゴミ箱を家に置いておく必要はないかもしれません。小さな住まいを有効に活用するためには、当たり前だと思っていたことを疑ってみることが快適な暮らしにつながります。
あらゆるスペースを無駄にしない
収納スペースが限られていれば、持ち物の厳選と同時にスペースを無駄なく使い尽くす工夫も大切です。収納用品や家具を手に入れるときは、収納する場所やもののサイズを正確に測って、できるだけ無駄な隙間を作らないように心がけます。
収納には、丸いものよりも四角いものの方が、スペースを有効に使えます。また、同じ規格で重ねることができるものを使うと、見た目が整うだけでなく、無駄な空間を作りません。収納に使えそうなスペースがないかもう一度探してみてください。
主な収納方法は、①引き出しやボックスに収める、②棚に置く、③吊るすの3つです。限られたスペースでは、吊るす収納が有効です。ドアの裏や収納扉の裏、冷蔵庫の側面、タンスと壁の間や家電製品の裏など、目立たない場所でも探せば吊るす場所は意外とたくさんあります。
吊るす場所によって、マグネットや両面テープ、ねじ式やピンで留めるタイプなど、吊るすものの重さを考慮して選んでください。突っ張り棒が使える場所では、突っ張り棒に吊るしたり、S字フックと組み合わせる方法もあります。キッチン周りや洗面所といった、狭いスペースに細々としたたくさんのものを置きたい場合に効果を発揮します。
壁の耐荷重を考慮した上で、自転車やスポーツ用品、趣味の道具、ガーデニング用品、子どものおもちゃなどを吊るすことも可能です。
レンタルやサブスクなどの外部サービスをフル活用する
スペースを無駄なく使っても保管に困るようであれば、レンタル倉庫の利用を検討してみましょう。レンタル倉庫であれば、温度や湿度が最適な状態で保管できるので安心です。1点難点なのが、費用が発生してしまうことです。そのため預ける前には、レンタル倉庫の費用をかけてまで保管したいかどうかをじっくり考え、それでも保管しておきたい場合のみにしておきましょう。
以前はレンタルと言えば、客用布団やベビー用品、スーツケースなどが主でしたが、最近では家具や家電、カメラ、ブランド品、洋服、靴、アクセサリーなどさまざまな定額制のサブスクリプションサービスが増え、選択肢の幅が広がっています。
レンタルやサブスクであれば、使いたい時だけお金を支払って借りることができ、必要がなくなれば返却すればいいので、収納場所を取られることがありません。季節家電の管理や収納場所の心配がなくなれば、心理的なメリットも大きいでしょう。洋服や靴のサブスクでは、一定期間楽しんだら返すの繰り返しなので、ワードローブが増え続けることがありません。
図書館を自分の本棚と考えるのもいいかもしれません。買った本や雑誌を読み終えたら図書館に寄付してしまうのです。図書館で保管してもらって、読みたくなったら借りに行けばいいのです。
映画や音楽は、オンデマンド配信で楽しむことができます。愛着があるDVDやCDだけを手元に残して、それ以外は見たり聞いたりしたいときにインターネットで楽しむと決めてしまえば、DVDやCDの保管スペースは必要ありません。
まとめ
収納スペースが限られた住まいでは、保管できる持ち物が限られています。持ち家にせよ、賃貸にせよ、スペースには対価が発生します。収納スペースに悩んでいる人は、今持っているものが保管しておく必要があるものなのかをもう一度検討してみるといいでしょう。狭い部屋をきれいな状態に保つには、必要なものを厳選し、隙間スペースを収納に使うなどちょっとした工夫が大切です。狭くても自分にとって居心地のよい空間を目指して、家での時間を充実させましょう。
森野 みどり
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