掃除は段取りが命!苦手な人こそ知っておくべき、二度手間を防ぐ基本の掃除手順

掃除

掃除が面倒と感じているなら、それは段取りが悪いのが原因かもしれません。手間や時間がかかるために掃除が億劫になり、苦手意識が生まれ、さらには嫌いになってしまうという悪循環に。しかし、段取りのよい手順を知っていると、最小限の手間で効率よく家じゅうをきれいにでき、掃除も苦になりません。今回は、掃除が苦手なあなたにこそ知ってほしい段取りの基本手順と、二度手間を防ぐための掃除のコツを解説しましょう。

掃除の段取り!基本の3ステップ

自己流や行き当たりばったりのやり方では、二度手間を招き、効率がよいとはいえません。まずは基本のやり方をマスターすることから始めましょう。掃除場所がどこであっても、次の3ステップが原則です。

1.モノを所定の場所に納める

掃除を始める前に、まずはモノを所定の位置に戻す、不要なモノを捨てるなど、片付けから始めましょう。これを怠っていきなり掃除を始めると、いちいちモノをどかさなければならず、無駄な手間や時間が発生してしまいます。可能であれば、できるだけ家じゅうのモノは減らすと、より取り掛かりが早くなるでしょう。

2.大きなゴミやホコリを取り除く

次に目に見える大きなゴミやホコリなどを取り除いておきます。水で濡らした雑巾などに髪の毛やホコリが付くと、手間がかかり面倒なだけでなく、あまり気持ちのよいものではないですよね。リビングなどの床は面積が広いため、ドライタイプのシートを装着したフロアワイパーを使うと便利です。

3.上から下へ・奥から手前へ

「上から下へ、奥から手前へ」は掃除の基本です。床を磨き上げた後、照明のホコリを落としてしまうとせっかく掃除した場所が汚れてしまいますよね。「上から下」を心がけて掃除することで、効率よくきれいにできます。また、部屋の奥から手前にゴミを集めるなど、「奥から手前」を意識することも段取りよく掃除するための基本です。

二度手間を防ぐ!さらに段取りよく掃除するポイント

つづいては、さらに効率アップできる掃除の方法をマスターしましょう。二度手間を防ぎ、一筆書きのようにササっときれいにできるようになれば、もう掃除嫌いとは言わせません!

軽い汚れからしつこい汚れの順に掃除する

まず軽い汚れから、次にしつこい汚れを落とすようにしましょう。いきなりしつこい汚れから掃除すると、労力をすっかり使い果たしてしまいますよね。また、軽い汚れから落とすと、雑巾やモップなどを洗う頻度も少なくてすみます。

汚れに応じた種類の洗剤を使う

ついたばかりの軽い汚れならそのほとんどが、薄めた台所用洗剤で十分に落とせます。しかし頑固になった汚れを簡単に落とすためには、汚れの性質に応じた種類の洗剤を使いましょう。おおまかに汚れは3種類に分類でき、次のようにそれぞれ適切な洗剤を使用するのがポイントです。

【手垢や油汚れ】アルカリ性の洗剤

壁についた手垢やキッチンの油汚れは酸性の汚れなので、アルカリ性の洗剤で中和して落としましょう。用途や場所別にさまざまな洗剤が市販されていますが、重曹やセスキ炭酸ソーダを用意しておけば、オールマイティに使えるのでおすすめです。

【水垢や尿飛び汚れ】酸性洗剤

キッチンシンクや浴室の水垢、トイレの尿飛びなどはアルカリ性の汚れで、時間とともに固く、落としにくくなるのが特徴です。このようなアルカリ汚れも、反対の性質を持つ酸性の洗剤を使って落とすのが効率的。クエン酸や食用のお酢を使えば、さまざまな場所の汚れを一気にきれいにできます。

【根深いカビ】塩素系漂白剤

軽いカビであれば軽く拭くだけで落とせますが、パッキンなどに根を張ったカビは落とせません。そんなときは強力な塩素系漂白剤を使用しましょう。泡タイプのものが使いやすくおすすめ。とくに根深いカビであれば、スプレー後にキッチンペーパーをかぶせ、さらにラップをかけておき、しばらく放置しておきましょう。ただし、酸性洗剤と同時に使うと、有毒なガスが発生するため、注意が必要です。

道具は常にスタンバイ

汚れをいちばん簡単に落とせるのは、ついてすぐのタイミング。しかし、道具を取りに行くのが面倒でつい後回しにしてしまいがちですよね。そこで、汚れに気づいてすぐ手に取れるよう、掃除道具は常に身近にスタンバイさせておきましょう。出しっ放しにしておいてもOKな見た目のものを選ぶと、掃除のモチベーションもアップしますよ。

掃除は段取りが重要!

掃除が嫌いと感じているなら、段取りを見直してみましょう。もしかすると効率の悪い手順が原因かもしれません。自己流よりも、まずは基本の段取りを習得し、少しずつ自分なりのやりやすい方法にアレンジしましょう。しかし、それでもやっぱり掃除は苦手なら、家事代行サービスの利用を検討してみませんか? 定期的に掃除の依頼をすることで、自分の手を煩わせる頻度は大きく減らせます。掃除の手順や方法を見直して、少ない手間できれいな空間をキープしたいですね。

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みすみぞの いずみ

九州在住、2男児の母でライター。産後、慣れない育児と家事を必死に両立させようとする中で、モノを減らした暮らしの快適さに気づく。もっともっと毎日の生活も思考もシンプルにさせたい30代半ば。