2020年4月から全国の小学校で「持続可能な社会の担い手を育てる」SDGs教育がスタートしている。子ども向け紙面をつくる全国の新聞社では、各社で協力し、全国の小学1〜6年生1万5,000人を対象に「よりよい世界をつくるためには」という内容でアンケートを実施。調査は、2020年12月4日〜2021年1月31日に行われ、3月25日に結果が公表された。
質問1「SDGsを知っていましたか」の回答は、「はい」が48.5%、「いいえ」は51.3%、学年が上がるにつれ認知度が高まり、6年生では「はい」が74.6%という結果だ。質問2では、SDGsの17目標で興味があるのは、1位:海の豊かさを守ろう、2位:安全な水とトイレを世界中に、3位:人や国の不平等をなくそう、という結果になった。
質問3、4の結果では、85%以上の子どもたちが、地球の未来を心配していることがわかり、その理由として「ごみなどで海がよごれる」(20.9%)が最多の回答。質問5にある、環境のために何かに取り組んでいると答えた小学生は、全体の92.2%に上る。具体的には、「ごみのポイ捨てをしない」(56.6%)、「買い物時はエコバッグを使う」(56.2%)など、ごみ問題への意識の高さがうかがえる。
他には、大人になってもいま暮らしているまちに「住み続けたい」が8割、多様性のイメージの最多は「障がいのある人とない人との共生」、国際協力では「争いを減らすこと」や「地球温暖化防止」を重視する人が上位を占めた。
本アンケート結果に対し、小学校で長年SDGs教育に取り組んだ手島利夫氏は、「よりよい世界をつくるためには、さまざまな問題はつながっていて、影響し合っていることに気づくことが大事です。危機意識を持つ人たちが、社会を変えていくことを期待しています。」と、コメントしている。
子どもたちが笑って暮らせる未来のために、私たちが今できることは、身近にたくさんあるのではないだろうか。
【参照ページ】SDGsについて全国の小学生1万5千人にアンケート(プレスリリース)
せきざわ はるか
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